【全日本大学駅伝】国学院大・前田監督、平林からの電話明かす「レース終わって泣きながら…」
<全日本大学駅伝>◇3日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ) 【動くグラフ】全日本大学駅伝の順位変動 国学院大が、10月の出雲駅伝に続き「2冠」を達成した。5時間9分56秒で初優勝。2区からトップを守った青学大を最終8区で逆転した。 前田康弘監督(46)は「まだ実感はちょっとない。本当に全員駅伝で、素晴らしい選手と素晴らしいチーム。監督という立場でこの場に立たせてもらえて、幸せ者です、私は」と喜びを表現した。 全日本では初優勝。「この1年間、全日本が今年のチームは取る可能性が高いと前から感じていた。それをしっかり体現する年だぞ、と選手に思いも伝えて新チームをスタートした。本当に今年取れて良かった」と狙い通りだったと語った。 レースは青学大を追いかける展開が続いた。7区でエース平林清澄(4年)が、青学大の太田蒼生に一時は並んだが終盤に突き放された。「すごい良いタイムで行っていた。平林の力を出してくれていた」としつつ「平林がレース終わってから泣きながら電話してきた。『申し訳ない』と。(インタビューの場に)平林はいないんですけど、今泣いてるんじゃないですか」と笑いながら明かした。 大学3大駅伝の2戦目を制し、残すは来年1月の箱根駅伝。史上6校目の「3冠」がかかるが「3冠というのは全く考えてません」ときっぱり。箱根に向けて「これからまたじっくり強化していきたい」と早くも次を見据えた。