【J3プレビュー】前半戦の最後にプライドがぶつかり合う松本と長野の”信州ダービー”に注目!好調同士の北九州と福島が激突 | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは6月29日から30日にかけて第19節を開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】ロングレンジ弾|J1リーグ前半戦
早くもシーズン折り返しを迎えるJ3リーグ。前半戦は、1年でのJ2復帰を目指す大宮アルディージャが圧倒的な強さで首位を独走中。今節の結果に関わらず、首位ターンを決めている。一方でもうひと枠の昇格圏争いは、2位のアスルクラロ沼津が勝ち点「2」差でリードしているが、3位の福島ユナイテッドFCから11位のFC岐阜までは勝ち点「3」差と大混戦。各チームが前半戦ラストゲームを終え、どの立ち位置でシーズンを折り返すのか注目だ。 土曜日に8試合、日曜日に2試合が行われる第19節。再注目カードは、前半戦の最後に行われる松本山雅FCとAC長野パルセイロによる”信州ダービー”だ。 昨季のリーグ戦では、互いにホームで勝利を飾る1勝1敗という成績で幕を閉じた信州ダービー。だが、天皇杯の長野県予選で激突した今季最初のダービーは、松本が先制したものの、長野が終了間際に同点。互いに譲らず迎えたPK戦の末に長野に軍配が上がった。リーグ戦ではどんな結末が待っているか注目だ。 ホームの松本は、2試合続けて4-0と快勝を収めていたが、前節は2点リードした状況から後半に3失点を喫して逆転負け。再び10位まで順位を落とし、ゲーム運びという点に課題を残す結末になってしまった。ただ下部組織出身のDF樋口大輝が2試合で3得点と好調。長野県出身の大卒ルーキーにとって初めて迎えるリーグ戦のダービーで攻撃的なサイドバックとして結果を残せるか。注目の存在だ。 対する長野は、第16節のY.S.C.C.横浜戦では4-0と快勝したが、直近5試合で4敗を喫しており、こちらも2点リードした状況から逆転負けとゲーム運びに苦しんでいる。そういった嫌な流れを払しょくする意味でも欲しいのは勝ち点3という結果だ。ダービー勝利をもたらすキーマンとなるのがリーグトップ11得点のFW浮田健誠だ。前半戦でキャリア初の二桁得点を超え、天皇杯長野県予選でのダービーで同点弾を仕留めているストライカーが3試合ぶり勝利の命運を握っている。 またもう一つの注目カードは、前半戦終盤にかけて調子を上げているチーム同士のギラヴァンツ北九州と福島ユナイテッドFCの一戦だ。 ホームの北九州は、ここまで連勝こそないものの、勝ちと引き分けを交互に挟んで6戦負けなしをキープ。前節は、大雨の影響で水が溜まった難しいピッチコンディションの中で、DF坂本翔のゴールで追いついて勝ち点1を持ち帰った。またジュビロ磐田から育成型期限付き移籍で加入したMF藤原健介が途中出場し、北九州デビューを飾った。J3で武者修行中のセントラルMFがここからチームにどのようにフィットするかという点も見どころになる。 対するアウェイの福島は、直近8試合で7勝1敗と圧倒的な成績を残し、現在3連勝中。J3で最も勢いのあるチームと言っても過言ではない。2位沼津とは勝ち点「2」差の3位につけており、前半戦を4連勝で締め括って他会場の結果次第となる昇格圏ターンの可能性を自ら手繰り寄せたいところだ。ここまで7得点5アシストと結果を残しているFW塩浜遼に注目。直近3試合コンスタントにゴールに絡む活躍を見せているだけに今節も攻撃のキーマンになりそうだ。 昇格圏の2チームは、首位の大宮がホームで最下位のいわてグルージャ盛岡と、2位の沼津がアウェイでY.S.C.C.横浜とそれぞれ土曜日に対決。またカターレ富山とSC相模原による”上位対決”も注目カードになりそうだ。