【更年期、私の場合/読者編③】あかりさん(50歳・専業主婦)の場合。突然襲われる不安感とめまいで予定を入れられない日々。現在、漢方薬で治療中です
漢方薬を服用中。パートナーの存在が大きな支えに
婦人科が遠方へ移転してしまったこともあり、現在は内科で処方される漢方薬の「五苓散(ごれいさん)」と「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を服用中。 「体質に合わなかっただけかもしれませんが、姉が『HRT(ホルモン補充療法)はあまり効果を感じなかった』と言っていたので、私も漢方薬を飲み続ければいいかなと思っています。効果を感じるし、症状も落ち着いてきているので」 あかりさんにとって、いちばんつらかった症状はめまいと不安感。自宅を離れて買い物や運転をしていると、ふいに「ここで何かあったらどうしよう」と不安になることが多く、美容室の目の前まで行って引き返したこともあったそう。 「何かあったら嫌なので、夫とドライブに出かけても途中で帰ってきたり、友人との予定をキャンセルしたり。数年前に外出先で熱中症になった経験があるので、『迷惑をかけたくない』という思いが強いのかもしれません。実は、昨年まで友人のお店を手伝っていたのですが、やはり不安定な体調への不安から辞めることにしました」
不安を抱える日々の中で、大きな支えになっているのがパートナーの存在。 「最初の頃は原因がわからなかったので、夫も不安だったと思いますが、怒ったり責めたりすることもなく、私が弱って泣いているときも寄り添ってくれました。ドライブを途中で切り上げるときも、『わかったよ』と優しく対応してくれるんです。本当に感謝しているし、昔より仲良くなっているかも。彼に頼れることが、大きな安心になっています」
不安もあるけれど、仕事をしたい。忙しくしていたい
まだ少し不安な気持ちもありますが、あかりさんの心には「もう一度働きたい」という思いが芽生え始めている。 「先月、人と会う予定が多くて忙しく過ごしていたら、かなり調子がよかったんです。もしかして、私の場合は忙しくしていたほうがいいのかも?と思って。仕事をやってみたいという気持ちが強くなっています。実は、友達が闘病のためにフルタイムの仕事を辞めたのですが、単発でできる仕事にチャレンジしていて、その姿にも背中を押してもらいました。以前、保育園で働いていたので、子どもにかかわる仕事ができたらいいなと思っています」 年を重ねることについては、不安だけでなく楽しみも感じられるようになったそう。 「最近、よく尿もれパッドのCMを見かけるので、『自分もそのうち必要になるのかな…』と心配になる半面、身近にいる60歳以上のお姉さんたちがとても元気で生き生きしているのを見ると、年を重ねるのも楽しそうだなと思えるようになりました。そのためにも、更年期や更年期後のことをちゃんと知っていかなきゃと感じます」
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