資産寿命を延ばし、100歳でゼロを目指す出口戦略 「キャッシュフローを生む資産」を持ち続ける
築いた資産が早々になくなってしまうのを防ぎ、100歳まで年金+アルファの収入を得つつ、上手に資産を使いきる方法を、頼藤太希さんの著書『60歳からの新・投資術』から一部引用・再編集してお届けします。 【画像】70代になったらキャッシュフローを生む資産に切り替える ■資産をどう「キャッシュフローを生む資産」に替えるか 70歳になったら、ここまで運用で増やしてきた資産を取り崩すフェーズに入ります。 前記事(60~70歳までの「資産形成期」に何に投資するか)で、60歳から70歳までの資産形成期のポートフォリオの一例を紹介しました。仮にその目論見どおりにお金が増やせていれば、投資信託や株での運用でおおよそ1000万円からの資産が築けていることになります。この資産を継続保有して、運用しながら取り崩しつつ、一部を「キャッシュフローを生む資産」に替えていきます。
「キャッシュフローを生む資産」とは、具体的には高配当株や債券、REITなどのこと。これを持ち続けることで定期的な不労所得(キャッシュフロー)を得られます。原則として、寿命まで持ち続ける前提ですが、売ることももちろんできます。 取り崩し資産もキャッシュフローを生む資産も新NISAを利用するのが鉄則。税金がかかるかどうかは手取り金額に大きな影響を及ぼします。 キャッシュフローを生む資産に切り替える際、複数の資産を保有しているならば、リスクの高い資産から切り替えます。
たとえば、投資信託と株(高配当株を除く)を保有しているなら、株から切り替えていきます。 新NISAの成長投資枠では、年間240万円までしか投資できませんので、キャッシフローを生む資産を300万円確保するならば2年、500万円とするならば3年かけて切り替えていくことになります。 なお、「300万円」「500万円」と金額きっかりで切り替えるなら、高配当株ファンドを利用するのが手軽です。株は銘柄により購入単価がまちまちですが、高配当株ファンドであれば、自分で決めた金額で投資できます。