ダイソーやセリアなどでスマホのAC充電器を購入するときはどこを見ればいい?
iPhone 15にはUSB-Cケーブルが付属しますが、ACアダプタ(充電器)は付きません。そこで100均やコンビニなどで探すと、あまりにもたくさんの種類があって、何を基準にACアダプタを選べばいいか分かりませんよね。 【画像でわかる】ダイソーのACアダプタで実際にスマホを充電してみた数値結果 もちろん、Amazonなどで高性能な製品を買っておけば間違いないのですが、その分本体が大きく重くなって携帯性が犠牲になりますし、価格も高くなってしまいます。
そこで最初に覚えておきたいのは、Androidスマホはせいぜい最大20W程度、iPhone 15シリーズでも最大27W程度でしか充電されないことです。 たとえば、最大20W充電のスマホに100W対応のACアダプタを使っても100Wで充電されることはなく、最大20Wになります。 逆に、ACアダプタに5Wや12W対応のものを使うと、そこがボトルネックになって高速充電できなくなってしまうのです。 つまり、最大20Wのスマホを充電するときは、20W~45W程度の出力に対応したACアダプタが必要ですが、逆にそれ以上の大出力の製品を買うのはオーバークオリティということになります。 なお、最近は“神ジューデン”対応「Xiaomi 13T Pro」のように120Wで超高速充電ができる機種や、80Wでの充電が可能な「OPPO Reno10 Pro 5G」などもありますが、現状ではこれらのスマホは例外的なものになります。
ACアダプタ(充電器)は「USB-PD対応」「20W」以上で選ぼう
スマホで高速充電するには、ACアダプタ(充電器)の性能が重要ですが、ここでACアダプタの給電性能の仕様について確認しておきましょう。 ポイントになるのは「USB-PD(Power Delivery)」に対応しているかどうかです。USB-PDは“USB Power Delivery”の略で、USB規格標準の給電能力よりも大きな電力100W(20V/5A)や240W(48V/5A)を供給できる規格のこと。 つまり、スマホの給電時は基本的に大きな電力を供給できるUSB-PD対応製品を使ったほうが、高速充電できることを覚えておきましょう。 そもそも、充電の出力(W・ワット)は電圧(V・ボルト)×電流(A・アンペア)で算出できます。 USB 2.0規格での給電は0.5A(5V/0.5A=2.5W)、USB 3.0規格では0.9A(5V/0.9A=4.5W)、USB BC(Battery Charging)では1.5A(5V/1.5A=7.5W)となっていました。 しかし、さらに大電力を必要とするデジタル機器の充電にUSBが広く使われるようになったため、USB-PDのような大きな電源を供給できる規格が策定されたというわけです。 というわけで、スマホの充電用に買うときは「USB-PD対応」「20W以上」がキーワードになります。 65Wや100Wといった大きな出力が可能な高性能ACアダプタもありますが、その分価格が高く本体も大きく重くなってしまいます。 もし、ACアダプタをパソコンやタブレットなどと併用せずスマホの充電だけで使うのであれば、ムダに高性能な製品を買う必要はありません。