「内輪もめできる状況でない」小林鷹之氏、将来の自民総裁選「挑戦できるよう研鑽重ねる」
9月の自民党総裁選に出馬した小林鷹之元経済安全保障担当相は25日、ネット番組「ニッポンジャーナル」に出演した。次の総裁選への対応を問われ、「(少数与党に転落し)内輪もめしている状況ではない。党として、石破茂政権を支える。そのことに尽きる」と挙党態勢の必要性を述べた。その上で、「いずれ総裁選はある。その時にしっかりと挑戦できるよう研鑽を重ね、仲間との関係を作っていかないといけない」と語った。 ■「経済が財政に優先」 小林氏は今月19日、党の有志議員と勉強会「2050年のわが国のかたち・社会のあり方を考える研究会」を立ち上げた。番組では「中長期の社会や国のあり方も示していくことも大切だ。国家経営のあり方を打ち出す必要性がある」と語った。 宇宙産業については、「世界を引っ張っていく産業になる。日本が世界と勝負できる分野だ。スタートアップを含めて国がもっと支援すべきだ」と述べた。 財務省出身の小林氏を巡っては「財務省寄り」と指摘される声もネット上にあるとされる。小林氏は「財務省のために働いたことは一度もない。経済が財政に優先する。民間が稼ぐ力をつける環境を国が作ることが重要だ」と述べ、緊縮財政派ではないと強調した。平成24年の初当選時に比べて「経済が財政に優先されるという認識は党内で広く共有されている」とも語った。 ■おしゃれと髪形 小林氏について「欠点がないことが欠点」と指摘される場面もあった。 小林氏は「めちゃくちゃ、ありますよ」と反論し、先の総裁選を振り返って「娘が中学生だが、『パパが総理大臣の日本に私は住みたくない。こんな雑な人』といわれた」と述べ、「仲間からは『おしゃれと髪形を何とかしろ』といわれて、気にし始めて、だいぶ良くなったといわれるが…」と語った。(奥原慎平)