【注目ドライバー】アルピーヌの屋台骨を支えるエステバン・オコン、旧知の仲ガスリーとの共闘は2季目に突入|アルピーヌ|F1
2022年は総合8位でフィニッシュ
2021年は初優勝をマークしたオコンだったが、レギュレーションの大きく変わった2022年はレッドブル&フェラーリ&メルセデスに比べて苦戦するも、序盤からコンストラクターズ4番手の速さを示す。 オコンは僚友フェルナンド・アロンソとあわや同士討ちかとも思わせるバトルを演じ、ヒヤヒヤする場面もあったが、第1戦から7位、6位、7位と堅実にポイントを重ねていった。 ポイント争いでは3強6人の次となる総合7位はマクラーレンのランド・ノリスとなったが、オコンは92ポイントを稼いで総合8位となっている。アロンソとのポイントも2021年は74-81だったが、2022年は92-81と、2シーズン目でオコンは2度の王者を上回っている。
2023年は中団勢として戦い総合12位
そして2023年はアロンソがアストンマーティンへと去り、アルファタウリ離脱のピエール・ガスリーがアルピーヌのレギュラードライバーとなった。オールフランス体制がこれで完成する一方で、オコンとガスリーはフランス・ノルマンディー出身の幼なじみであり、下部年代時代にスカラシップ選考会で大きな溝が生まれ、それ以降不仲であることが話題となっていた。 ガスリーとの仲について「僕らはもう大人になった」と語り、問題ないと強調している。この人事がアルピーヌにとって大きなプラスになるのか、それともマイナスとなってしまうのか、2人の相乗効果が要注目となった。 2023年のアルピーヌは中団勢でもなかなかトップとの力量は大きく、優勝争いには程遠い展開に。また、トラック適性の合致する、合致しないサーキットで戦える位置が大きく変わる側面もあった。 そんな中でもオコンは僚友ガスリーと競りながらも、モナコGPでは3位表彰台に上がるなど、存在感を示す。この後シーズン中盤に入ると、僚友ガスリーにポイントで先行される展開が続いたものの、波乱続きとなった終盤のラスベガスGPでは4位入賞を果たし、58ポイントの総合12位でシーズンを終えた。これは僚友ガスリー(62ポイント/総合11位)と4ポイント差と、ほぼチーム内で五分の成績となっている。 2024年のオコンは、古株として改めてガスリーより上の結果を残し、アルピーヌを改めて上位争いに導けるのかが注目ポイントとなる。
プロフィール
1996年9月17日生まれ[フランス国籍] マノー(2016)、フォース・インディア(2017~2018)、レーシング・ポイント(2018)、ルノー(2020)、アルピーヌ(2021~) ■通算成績(2024年終了時点) ・出走/133回 ・優勝/1回 ・PP/0回 ・FL/0回 ■2023年の成績 ・年間:58ポイント/12位 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/0回