世帯年収「500万円台」でも…日本の家族が悶絶する「住宅ローン返済額」
人生の一大イベントであるマイホーム購入。勢いで買いました!…とはならなくとも、「住宅ローンが不安でならない」という人は多いのではないでしょうか。本記事では「日本人の住まい」について、解説していきます。 【早見表】3,000万円30年返済の住宅ローン…金利差による利息分
月収40万円の4人家族は住宅ローンを払えるか?
■住宅ローン返済額、年間155万円 国土交通省『令和5年度 住宅市場動向調査』によると、住宅ローンの年間返済額は、全国平均で155.2万円、三大都市圏平均で179.6万円です。 さらに詳しく見ていきましょう。分譲戸建住宅取得世帯で平均125.0万円、分譲マンション取得世帯で平均123.6万円。また、年収に対する住宅ローンの返済負担率は、それぞれ平均17.6%、15.5%です。 中古住宅のローン年間返済額は、中古戸建住宅取得世帯で平均108.3万円、中古マンション取得世帯で平均110.6万円となっています。 新築や中古住宅では、返済期間や金利によって返済額に差がでるためあくまで概算ですが、いずれにせよ、家計の支出に大きく影響する数字であることには間違いありません。 2023年『国民生活基礎調査の概況』(厚生労働省)によると、日本の平均世帯年収は524万2,000円です。月収ベースでは月43万円ということになります。このような資金繰りにおいて、住宅ローンは日々の暮らしをどれほど圧迫するものなのでしょうか。永田雄三氏の書籍『富女子宣言』を見てみると…。 “普通のサラリーマン家庭の収支計算をシミュレーションしてみましょう。ボーナスを含めて、世帯平均年収を500万円とします。この場合、平均月収は約40万円です。そして、子どもが2人いるとすると、毎月の収支はこのようになります。 ●税引後手取り収入 34万円 ●支出 ・食費 10万円 ・光熱費 2万円 ・教育費 3万円 ・通信費 3万円 ・交際費 4万円 ・保険、貯蓄 5万円 ・雑費 3万円 ●残り 4万円”『富女子宣言』 ここに月額数万円~数十万円の住宅ローンが重なれば、生活が厳しくなってしまうのも当然といえましょう。