試合への意気込みを語る岩田（撮影・横山健太）

　プロボクシングWBO世界ライトフライ級1位の岩田翔吉（28＝帝拳）が“2年間の変身”を2度目の世界戦で証明する。13、14日の2日間、東京・有明アリーナで行われる7大世界戦の公式会見が11日、都内で行われ、13日に同級2位ハイロ・ノリエガ（31＝スペイン）との同王座決定戦に臨む岩田は「2年前から変わった自分を見せる」と決意をにじませた。 　22年11月に当時の同級王者ジョナサン・ゴンザレス（プエルトリコ）に判定負けして以来1年11カ月ぶり2度目の世界戦。「地に足がついていなかった」という前回は、王者のフットワークと巧みなディフェンスを攻略できなかった。以来、強度の高い練習量を自らに課して再起4連続KO勝利。「2年前に悔しい思いをしてボクシングへの向き合い方やトレーニングをすごく変えてやってきた自負がある」と語る。 　ノリエガは元欧州王者で3月にはニカラグアでWBO中南米王座も獲得した14戦全勝（3KO）のテクニシャンだが、岩田は「（会見で）初めて会った。スペインからしっかり準備をして日本にきてくれたことを感謝している。いろんな作戦を立てているので遂行するだけ」と、あくまで自分のボクシングに集中する。王座獲得に成功すれば早大出身初、そして名門・帝拳ジムにとって、2年4カ月ぶり14人目の世界王者になる。【首藤正徳】