【エビともやしの瞬間蒸し】2、3分蒸してエビのパサパサ問題解消!蒸し汁の旨みを吸ったもやしの美味しさに『孤独のグルメ』ばりに心の声が漏れ
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第38回は「エビともやしの瞬間蒸し」です。 【写真】隠し味にこれも… * * * * * * * ◆本日のメニュー 「エビともやしの瞬間蒸し」 エビの魅力は、甘味のある旨味とプリッと食感。 でも、時々出会ってしまうんです、パサパサで旨味が抜けてしまったエビに……。 これは、エビにとっても、食べる人にとっても悲しい出来事。 エビ好きとしては、なんとしてもパサパサを阻止したいわけです。 エビにちゃんと火を通したい、でも加熱しすぎるとパサつく。 この課題をクリアできるのが〈瞬間蒸し〉。 沸騰させた酒蒸しだれに、エビを入れて一気に加熱! 蒸し時間はほんの2~3分。 即席麺にお湯を注いで待つのとほぼ同じ時間で完成です。 今回は甘味が濃くてお手頃価格のバナメイエビと、火の通りが早いもやしを使います。 それでは、いざ、瞬間蒸し!
◆「エビともやしの瞬間蒸し」の作り方 「エビともやしの瞬間蒸し」 《 作りやすい分量 》 バナメイエビ(むき)…………………………160g もやし……………………………………………150g A ニンニク(みじん切り)…………………1片分 料理酒(塩分ゼロ)……………………大さじ3 ごま油………………………………………大さじ1/2 塩…………………………………………………ひとつまみ強 黒コショウ………………………………………適量 《 作り方 》 1)エビは背に添って包丁で切り込みを入れて背わたを除き、酒少々(分量外)をふり汁気をきる(余裕があれば、もやしのヒゲ根を取り除く) 2)フライパンにAを入れて強めの中火にかける。沸騰して油がパチパチし始めたら、すぐに1を加えて塩をふり、全体を混ぜ、蓋をして2分~3分蒸す。 3)器に盛り、黒コショウをふる。※蓋はきっちり密閉されない、のせるだけのタイプでもOK。 ※塩ひとつまみは、指3本でつまんだ量です。
◆ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク 酒は78℃ほどで沸騰し、蒸発し始めますが、油は100℃以上の高温になる。 そして、油には保温効果があるので熱が逃げにくい。 こうして、効率よくエビに火を通すというわけです。 強めの火加減で、一気に短時間で蒸し上げたら完成。 手早くザッと器に盛ったら、湯気がボワ~と立ち上がります。 黒コショウをガリッとふって、ビールをプシュッ。 ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク。 「蒸し汁の旨味をまとったもやしも、リッチな味に変身してるぞ」 『孤独のグルメ』の五郎さんばりに心の声が漏れてしまいました。 これはもう、熱々を夢中で食べるのが似合います!
藤岡操
【関連記事】
- 【魚のアラとキノコの酒蒸し】下処理も無し!酒の香りをまとった身は、臭みもゼロで箸が止まりません!日本酒が最高に合う、香り豊かな一品。もちろん白ワインのお供にも
- 簡単レシピで健康に!【菜の花のふわたま豆腐酒蒸し】優しい春の味がする癒やし系。抗酸化作用のある菜の花は季節の変わり目にぴったり!
- 【ブロッコリーと豚ひき肉のくったり酒蒸し】「指定野菜」に追加された栄養豊富なブロッコリーと、豚ひき肉のシンプルなごちそう
- 【餅きんちゃく酒蒸し】お餅をハムと一緒に油揚げに詰め、酒を振りかけレンチン!風味豊かで「いいもん食べている!」気分になれちゃう一品
- 【新玉ねぎと豚ひき肉の酒蒸し】旬の新玉ねぎをごはんのおかずになる〈ごちそう酒蒸し〉に。簡単アレンジ混ぜごはんも絶品!