【気象解説】9日は気温低下で冷え込むも…来週は再び季節逆戻り?
日テレNEWS NNN
8日朝は各地で今シーズン一番の冷え込みが続出。日中も気温があまり上がりませんでした。ただ、この寒さは一過性のもので、来週は再び季節が逆戻り。今後の予想を気象予報士の木原実さんに聞きました。
■冷え込み強まり…都心もヒトケタの気温
上空の寒気や放射冷却などの影響で、8日朝は各地で冷え込みが強まりました。全国で最も気温が低くなったのは北海道の喜茂別で、最低気温は氷点下10.5℃と、この秋全国で初めて氷点下10℃を下回りました(富士山を除く)。 また、東京都心や大阪でも今季初めて10℃を下回るなど、全国に設置されたアメダスの半数以上で今季一番の冷え込みになりました。日中は、冬型の気圧配置も緩んだので、各地おだやかに晴れ、日差しの暖かさも感じられましたが、また夕方以降は気温がどんどん下がり、9日午前6時には9℃と、朝は冷え込みそうです。ただ、日中は青空が広がり、絶好の行楽日和になりそうです。
■この先の気温の傾向は?
この寒さは一過性で、来週は再び季節が逆戻りしそうです。週間予報では、10日は各地で雲が広がりやすく、熊本や高知などで雨。関東でも沿岸部を中心に雨の降る所があるでしょう。 11日(月)も、東京や熊本では雨の降る時間がありそうです。そしてこの雨を境に気温が高くなり、東京では11日から15日まで連日20℃以上の予想。東京で11月中旬以降、ここまで20℃以上の日が続くのは異例のことです。 西日本ではさらに高温が顕著で、高知や熊本では11日以降、連日25℃以上の夏日予想。一日二日、夏日になることはよくありますが11月中旬以降にこれだけ続けて夏日になったことは過去に例がありません。
7日に発表された1か月予報でも、この先は気温が全国的にかなり高くなる見通しとなっていて、さらに、9日ごろからは10年に1度レベルの顕著な高温になる可能性があるとして、高温に関する早期天候情報も出されています。 もちろん真夏のような暑さとは違いますが、これからの紅葉の色づきなど、季節の進みには大きな影響がありそうです。