卵も牛乳も冷凍保存!味と栄養もそのままで…牛乳は「半年~1年保存可」 経済的にも環境的にも優しい“ライフハック”【しってる?】
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年末年始、長期で家を空ける時、冷蔵庫の整理をする時になくなく食品を捨ててしまうこともあると思いますが、卵の冷凍保存ができるって知っていますか? 正しい方法で行えば、卵だけでなく、ほとんどの食材をおいしいまま年を越えても食べられるんです。 まず、街でどんな食材を余らせがちなのか聞くと、「あー!卵(の賞味期限)切れます」「卵(の賞味期限)切れるので、切れたらゆで卵にしてます」「牛乳は使い切らず、ごめんなさいしてる時が多い」などの声が聞かれました。 実は国内の食品ロスの半分が、食べ残しや期限切れにより家庭から出されたものです。 こうした状況を受け、近年、各社から冷凍庫に力を入れた新商品が発売されるなど、冷凍保存に注目が集まっています。 そして今回、余りがちと回答が多かった卵と牛乳も冷凍保存できるのか、食品冷凍学の第一人者で冷凍博士の鈴木徹先生に聞きました。 東京海洋大学・鈴木徹名誉教授: 冷凍だと数カ月まで保存が可能。うまみ・甘み・塩味とか香りとかは、冷凍したときには、ほとんど変化しない。バッチリ! では、本当に味が落ちないのか試してみました。 卵は割って容器に入れ、溶き卵にして冷凍保存するということです。 鈴木先生によると、殻のまま冷凍すると割れてしまうなど使い勝手も悪くなってしまうとのこと。 さらに黄身を元の柔らかさに戻すのが難しいため、溶き卵にしておくことがオススメだそうです。 そして、牛乳も容器に移して冷凍保存できるといいます。 先生いわく、解凍してそのまま飲んでもおいしいということです。 どんな食材も乾燥を防ぐため密封状態にするのがポイントです。 そして冷凍庫で1週間保存。 解凍した卵は、冷凍前と比べ色が少し濃くなっていました。 先生いわく、一度冷凍することで黄身の成分がくっつきやすくなってトロっとしますが、味は問題ないとのこと。 そこでスクランブルエッグを作ってみました。 確かに最初こそ違和感がありましたが、焼き進めてみると…。 遠藤玲子キャスター: さっきのとろみが良い感じに見える。おいしそうに見える。 結果、火が通りきると色もいつもと変わらないスクランブルエッグが完成しました。 問題は味です。 遠藤玲子キャスター: フワッとしてる、おいしい。味はいつも使っている卵と変わらない。 今回は1週間で試しましたが、この方法で2~3か月は味を落とさず保存ができるということです。 続いて、牛乳です。 こちらは冷蔵庫解凍したものを生のままいただきます。 遠藤玲子キャスター: おいしい、おいしい。何も変わらない。臭さは全くない。冷蔵庫から出して飲んでる牛乳と一緒。 牛乳は半年から1年持つそうです。 そのまま飲むのはちょっと抵抗があるという人は、シチューなどに使うのも1つの手です。 東京海洋大学・鈴木徹名誉教授: (冷凍保存を)一生懸命やることでフードロスを削減する。経済的にも家計的にも良い。 鈴木先生によりますと、家庭用の冷凍庫の基準であるマイナス18度以下であれば、ほぼ味は変わりません。 ただコツがあり、乾燥を防ぐためにラップや保存袋でしっかり密封することと、温度を一定に保った方がよいため、開け閉めを短くしてくださいということです。 遠藤玲子キャスター: 宮司さん、何か冷凍保存実践していることありますか? 宮司愛海キャスター: 最近、白菜ちょっと高いですが、切ってジッパーパックに入れて冷凍しています。 遠藤玲子キャスター: 実はそのまま切って冷凍するのもいいですし、先生いわく、一度火を通して炒めたり、ゆでた方が、栄養も色も落ちないということです。