94歳佐藤ヒデさん、体内年齢は36歳「まずは行動。90歳から通い始めたデイサービス、折り紙教室で作った作品が飾られるのが嬉しくて」
せっかく展示してくれるんだったら外の人にも見せたい。そう思ったので、地域の保育園なんかに飾らせてもらったらどう? と提案してみました。 「おじいちゃん、おばあちゃんの作品です」と持っていけば、「仕方ないな」なんて笑いながら飾ってくれるんじゃない? 震災で何もなくなった陸前高田が、もう一度明るい街になればいいなって。 それからお年寄りのみなさんも、もっと元気になってほしい。黙々と折るのではなく、たとえばそれぞれおにぎりを持ち寄り、お茶でも飲みながら一緒に作ったら楽しそうでしょう? そう話したら施設長さんが、「ヒデさんやってみます?」といってくれて。「やりたい!」と即答しました。 先生たちが大変になるかなと思ったから、シルバー人材センターの人にも相談したら、手伝ってくれるというの。目下、準備中です。こういうの、ワクワクするわよね。 人のため、周りのためになることならどんなに小さなことからでも始めてみればいい。笑われてもいいじゃない。まずは行動してみることで、自分に自分で種をまくの。足りないところは他人に助けを求める。そうすればきっと種が熟成されて、やがて花が咲きます。いいと思うことは全部やり切り、人生を卒業したい、それが私の願いです。 (構成=塩坂佳子、撮影=本社・武田裕介)
佐藤ヒデ
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