日本生命、営業職員に6%の賃上げ実施へ 4万8000人対象 2025年度
日本生命保険は23日、全国約4万8000人の営業職員を対象に、2025年度に6%程度の賃上げを実施する方針を明らかにした。過去2年(7%)と同規模の高水準の賃上げを実現し、優秀な人材の採用と離職防止を図る。今後、労働組合との協議を経て正式に決定する。 日生は営業職員の賃上げの原資として、3年連続で100億円規模の資金を充てる計画だ。物価上昇が続く中、引き続き、賃金面での職員の処遇を改善することが必要と判断した。 営業職員の人員確保や定着は、大手生保の共通の課題となっている。競合他社では、住友生命保険が25年度に平均5%以上の賃上げを行う方向で調整を進めていることが明らかになっている。 日生はまた、本支社で働く約2万人の内勤職員について、25年度に約40年ぶりに「総合職」と「業務職(一般職)」の区分をなくし、「総合基幹職」に一本化する人事制度改正を行うことも検討している。 一般職に多い女性の活躍の場を広げ、多様な人材が活躍する会社を目指す。併せて賃上げも実施する方向だ。