全米女王・笹生優花 超ストイックなアメリカ生活に密着「家族がいたから強くなれた」
■メジャーリーガーのトレーニングも取り入れる
笹生選手の一日は散歩から始まります。電話の相手は日本に住む妹の裕美さん。笹生選手は5人兄弟の長女です。 遠く離れた日本で暮らす家族とのひと時。 笹生選手 「(Q.結構連絡取るんですか?)取ります。お母さんと妹は毎日のように電話しています。時差があるので起きれたらの話なんですけど。朝起きて向こうが夜の8時とか9時だったら電話します」 彼女が訪れたのは近所の公園。今年から帯同する専属トレーナーとともに朝から体の可動域を入念に確認します。使用するのは、公園の雲梯(うんてい)。さらに公園のベンチを使って腕立て伏せ。そこから自宅に戻ると今度はトレーニングルームで過ごします。 ここで今、最も力を入れているのが体の可動域を広げるトレーニング。 笹生選手 「体を大きくしたらいいってものでもないですし、今ある体をどうやって上手に使えるかって思うので、効率良くもっとスイングを作っていきたい」 イチロー選手も取り入れていたもので、体の正しい使い方を身につけ、ゴルフのパフォーマンスを上げるそうです。 トレーニングを終え、朝9時半。ようやく朝食の時間です。黙々と急いで食べ終えると、自宅からおよそ1時間かけてゴルフ場へ。 笹生選手 「(Q.基本的に運転は自分で?)アメリカは多いですね。自分、車が好きで運転が好きなので。でも別にバーッて飛ばすとかじゃないです。スムーズに行きたいです。ゴルフと全く違う(笑)」 午前11時ゴルフ場に到着すると、向かったのは練習場ではなく、なんとまたトレーニングルーム。今度はマシンを使わずに体を動かします。一体なぜ、ここまで体の動きに力を入れているのでしょうか? 笹生選手 「体の動かし方というかいろんな動きをしても体をコントロールするのが大事。ゴルフもいろんな動きするじゃないですか。いろんなライに行って。なのでどんな位置に立っても変な動きをしないで、しっかり力を伝えられるような体にはしていきたかった」 ゴルフに大切なのは、何よりも自身の体の動かし方。球を打つこと以上に、トレーニングに力を入れることが上達への近道だと言います。メニューはなんと30種類以上。日頃から、常に新しいメニューも取り入れています。 この日、参考にしていたのは、なんとメジャーリーガーの山本由伸投手。彼もまた、可動域を広げ体の正しい使い方を追求する選手の1人です。動画を参考に実際にやってみると…。 笹生選手 「ちょっとタンマ。これ、やばいレベル違う、レベチだよ」