特別編でわかった「海のはじまり」はなぜややこしいのか 視聴者からは「イライラする」との声も出た
水季と津野くんの関係
主演するSnow Man・目黒蓮の体調不良のため、急きょ編集されたフジテレビ系連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9時)の特別編「恋のおしまい」が、思いがけず高い評価を得ている。モヤモヤしていた水季(古川琴音)と津野くん(池松壮亮)の本当の関係が描かれ、視聴者の溜飲を下げたからだ。目黒が演じる印刷会社社員の月岡夏は、亡くなった大学時代の元彼女(水季)が自分の娘の海(泉谷星奈)を産んでいたことを葬儀で知る。現在の恋人・百瀬弥生(有村架純)は海の母親になりたいが、夏との関係で孤独を深めている。(※以下、ネタバレがあります) 【写真】「脚細すぎ」「グリーン似合ってます」…約2カ月ぶりの投稿が大反響となっている有村架純、実際の姿 ***
夏の連ドラをウォッチングしている放送ライターがこう話す。 「穴埋めとして放送された今回の特別編は、これだけで物語が成立する出色の出来栄えでした。図書館で働く津野と水季のお互いの気持ちがどうだったのかについて、本編では触れられていなかったのですが、視聴者の知りたいことが深堀りされていてかなりスッキリしました。 3年前のある日、2人はいつしか両想いになり水季が津野の背中に体を寄せるなど本格的な恋愛にあと1歩というところで、水季は恋心を自制。『もう、おしまいです。もうそういう恋愛とかの楽しいことは、いい。十分楽しかったし…余っちゃうくらい十分。余ったぶんだけで余生、生きれます』と津野に伝えます。津野は経済的な問題も含めて水季と海との同居を提案しますが、水季は受け入れなかった。その理由があまりに切なかったですね」 水季は津野とのデートを受け入れ津野への恋心も打ち明けるが、津野への感情が本物なのかを確かめたかったようだ。分かったのは、海の父親として津野のことをずっと考えていたが、それは海がいることで夏を忘れられない、という“二重構造”だった。津野は「いいよ、それで」と丸ごと受け入れる懐の深さと愛情を示したが、水季の気持ちがひっくり返ることはなかった。