片づけのプロが本当にやっている! めんどくさい「衣替え」をラクにする3つの方法
2.ハンガーには使ったものを右からかけるべし
1回着たものをハンガーにかけるとき、常にハンガーラックの右端にかけるようにしてみてください。そうしておくと、シーズン中に1回でも着た洋服はハンガーラックの片側に寄ってかたよっていきます。衣替えのときには、左側は出番がなかった洋服だということが一目瞭然なので、「いる・いらない」の判断をつけやすくなります。 左側の方がかけやすいという方は、もちろん左端からかけていただいてかまいません。とにかく「シーズン中に使わなかった洋服がわかりやすくなる」ということが大切なのです。 ハンガーラックにかける洋服の量も、8割に収めた方がいいですね。見やすくなりますし、洋服を出し入れするときに毛玉ができたりなどのトラブルを避けられます。使うハンガーをすべてそろえると、スッキリ見えるうえに並んだときの洋服の高さや見え方も統一されるので、洋服を探しやすくなりますよ。
3.子どもの洋服はゲーム感覚で一緒に選ぶべし
子ども服の場合は、成長に伴って洋服のサイズアウトが頻繁に起こります。衣替えのときに、前シーズンの洋服が着られるかどうかを確認しながら収納したいものです。 そこで「問題です! このTシャツは入るでしょうか? 入らないでしょうか?」など、クイズのようにすると子どもが楽しく試着してくれます。入っても入らなくても盛り上がりますよ。 また、コーディネートを考えながらファッションショーのように試着するのもいいですね。音楽をかけてポーズを決めるなど、楽しくなる工夫をしてみましょう。 子どもに洋服の好みが出てくる歳になると、サイズが入ったとしてもデザインなどが気に入らなくて着てくれないかもしれません。一緒に試着をしながら衣替えをするのは、今の洋服の好みを知ることができるチャンス。今後のショッピングのときの参考にもなるので、子どもとの会話を楽しみながらやってみてください。 衣替えは、季節の洋服を入れ替える作業であるとともに、クローゼットの中をスッキリさせるいい機会です。今回ご紹介した3つの方法を試していただき、使いやすく整ったクローゼットを目指してめざしてくださいね。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。