【密着】人間ドックで「膵臓がん」を早期に見つける方法とは<最新医療>
chapter03 後日検査結果
高橋先生: 早速MRIの検査結果画像を見ていきたいと思います。 平瀬: 今回この結果が少し楽しみで気になっていました。 高橋先生: 膵臓の場所に白い塊があると膵臓の嚢胞や膵臓がんの可能性が出てきますが、全く見られませんでした。 平瀬: 安心しました。 高橋先生: 特に飲酒量の多い方や一度も検査を受けたことがない方は、40歳を過ぎたらMRCP検査を受けていただきたいですね。被爆もしないので安心です。また、膵臓がんや胆管がんの家族歴がある方はリスクが高くなるので、40歳を迎える前に一度検査を受けていただきたいです。 平瀬: 後回しにせずに検査をした方が良いですね。 高橋先生: 最近、本当に膵臓がんで亡くなる方が増えてきています。会社の同僚が亡くなったり、著名人が亡くなったりしています。MRIを使って早い段階で見つけてあげることが大切です。 平瀬: 今まで膵臓の検査は受けたことがなかったので、今回受けることができて良かったです。 高橋先生: エコー検査では見えない部分が多いので、MRCP検査のように異常があった場合早く見つけることができますよね。 平瀬: そうですね。膵臓がんは、自覚症状があまりないと聞いたことがありますが、どの程度になったら気づくのですか? 高橋先生: 症状が出た時にはもう遅いです。気持ち悪かったり、食欲がないことが続いたり、体重が減ってきたりする状況だと進行している可能性が高いです。 平瀬: 怖いですね。何か数値で確認することはできますか? 高橋先生: 数値に現れるのは、糖尿病のHbA1cが急に悪くなった場合です。この場合、発症していることが考えられるので要注意ですね。糖尿病で治療中の方は検査をおすすめします。 平瀬: HbA1cの数値は要チェックですね。 高橋先生: 膵臓がんの予防のためには、膵臓に過度な負担をかけないよう暴飲暴食や飲酒量を減らすなどの工夫が必要です。糖尿病の方は血糖コントロールが大事ですね。 平瀬: 私も気をつけたいと思います。 高橋先生: 食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす血糖値スパイクにも要注意です。糖質を一気に取ると血糖値が一気に上がり、膵臓からインスリンが分泌されます。お昼に丼ものを食べている方は膵臓を酷使している可能性があるので、食べる量を調整していただきたいです。 平瀬: 人間ドックはこれからも毎年受けて、健康状態をしっかりと管理していきたいと思います。定期的な検査を続けることで、早期発見と早期治療が可能になるので、健康を維持するためにも大切だなと感じました。