【密着】人間ドックで「膵臓がん」を早期に見つける方法とは<最新医療>
【密着】人間ドックで「膵臓がん」を早期に見つける方法とは<最新医療>
膵臓は「暗黒の臓器」だと言われており、症状を出さずに確実に病気を進⾏させてしまう⾮常に怖い臓器だそうです。今回は実際の人間ドックに、Medical DOCを運営する株式会社GENOVA代表取締役社長の平瀬社長の同意のもと、密着取材させていただき、検査結果と照らし合わせながら、膵臓がんのリスクについても循環器内科専門医の高橋先生と消化器病専門医の宮崎先生に解説いただきます。 【イラスト解説】「膵臓がん」の初期症状
chapter01 検査前インタビュー
高橋先生: 膵臓について何か気になることはありますか? 平瀬: 膵臓は暗黒の臓器と言われていて、気づかず見過ごしてしまう可能性があるのでとても怖いですよね。もし膵臓がんになってしまった場合、治せるのかどうか不安もありますので、今回の検査でその辺りを詳しく知りたいと思います。 高橋先生: 膵臓や膵管をしっかり検査していきたいと思います。 平瀬: よろしくお願いします。
chapter02 検査直後インタビュー
宮崎先生: MRCP検査はMRIを用いて胆のうや胆管を映し出せるので、膵臓がんや胆のうがんなどの発見に有効です。膵臓がんは増えていますので、MRCP検査で細部まで確認することが大切ですね。 平瀬: 細かく検査で調べてくれると安心できますね。 宮崎: 検査の結果、胆管も胆のうも画像で見たところ大きな異常はありませんでした。膵臓に問題がある場合、主膵管が太く映りますが、今回は正常範囲内です。1年に1回はMRCP検査を受けておくと良いと思います。 平瀬: 今回はじめて膵臓の検査を受けました。 宮崎先生: MRCP検査は通常の人間ドックには組み込まれていることが少ない検査なので、一度検査を受けていただければ1年は安心かなと思いますよ。 平瀬: 従来の膵臓の検査はどういった検査でしたか? 宮崎先生: 今まではエコー検査で見つかるケースが多かったですね。お腹にゼリーを塗って超音波を当てる検査です。ただ、エコー検査の場合、膵臓の前に胃があるので胃の空気を拾ってしまい膵臓全体が見にくいという欠点がありました。 平瀬: なるほど。 宮崎先生: MRCP検査は主膵管がはっきりみえるので、がんを発見しやすくなりました。早期発見にすごく寄与する検査だと思います。 平瀬: 胆管がんについてもお聞きしたいです。 宮崎先生: 胆管がんも若くしてなる方が多いがんですね。MRCP検査では胆管や胆のうまで映りますので、がんの早期発見ができるかと言われています。