小渕優子・選対委員長は次の党役員人事で真っ先にクビに…ロクな仕事もできず「自民党のおごりを象徴するような人事だった」
壊れた“岸田人事”
今年1月、小渕氏は所属する茂木派に退会届を提出。さらに青木幹雄氏の長男で参議院議員の青木一彦氏(63)も退会する意向を示した。青木氏が小渕氏に肩入れしていたことを考えると興味深いが、大手メディアは「茂木氏に対する反発が強まった結果」と報じた。 小渕v.s.茂木という対立関係が鮮明になっているわけではない。とはいえ、肝胆相照らす仲であれば脱会するはずもない。幹事長と選対委員長のコミュニケーションが疑問視されるのは当然だと言える。 「平成研究会は現在、茂木派となっていますが、もともとは竹下登さん(1924~2000)の竹下派であり、小渕恵三さんの小渕派でした。小渕優子さんは『本来なら派閥の領袖は私』だと考えていたはずで、それが脱会の大きな原因の一つだったでしょう。実は岸田さんが小渕さんを選対委員長に抜擢したのは、茂木さんと小渕さんの微妙な人間関係を利用し、茂木さんを牽制するという意図もあったのです。岸田さんがご自身の権力基盤を安定化させることも狙っての人事だったわけですが、自民党に吹く逆風が強烈なので、そうした布石が裏返ってしまうという皮肉な状態になっていると言えます」(同・伊藤氏) 岸田首相の人事は巧みという評価は少なくないが、茂木─小渕の件ばかりは“策士策に溺れる”だったのかもしれない。 註:[New門]自民幹事長 カネと人事で「次の首相」左右(読売新聞朝刊:2020年8月11日) デイリー新潮編集部
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