原発避難者訴訟 大阪高裁は国の責任否定、東京電力のみに賠償命令「主張をきっちり聞いていない」
読売テレビ
福島第一原発の事故で避難した人たちが、国と東京電力に賠償を求めている裁判で、大阪高裁は一審判決を取り消し、国の責任を否定しました。 福島県などから京都府内に避難した人たちが訴えたこの裁判では、京都地裁は6年前、国と東京電力両方の責任を認め、1億1000万円の賠償を命じました。 18日の控訴審判決で、大阪高裁は「想定の津波より規模が大きく、国が適切な措置を命じていても事故が起きなかったとは認められない」として、国の責任を否定し、東京電力だけに賠償を命じました。 原告団の共同代表 「日本の未来や原告の主張をきっちり聞くことなく、薄っぺらく(判決文を)書いてきたのだなと、そういう内容だった」 原告団は、最高裁に上告するとしています。