笑顔で打撃練習をする尾田

　中日・尾田剛樹外野手（24）が、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」で打率と盗塁でチームトップの成績を残し、打撃部門の2冠に輝いた。28日の日本ハム戦（SOKKEN）は雨天中止となり、7日から始まった同リーグの全日程を終えた。 ◆「立浪監督ありがとう」レフトスタンドの中日ファン【写真】 　宮崎では大きな収穫を手にした。尾田は中止となった25日の巨人戦（サンマリン）の際、現役時代に走塁のスペシャリストで通算228盗塁を記録した巨人の鈴木尚広コーチを突撃訪問。敵チームだけに不安を抱きながら向かったが、邪険にはされなかった。 　プロ野球界のためだと思い、鈴木コーチは対応してくれたに違いない。学んだ盗塁の極意3カ条は（1）スタートを切れたら走れ（2）直球なのか変化球なのか配球を読め（3）ピッチャーとキャッチャーの心理を考えよ、だった。 　「もっと簡単にスタートを切ったり、この宮崎で磨いていこうと思っていたけどまだまだ。いろいろ野球を見たり経験して、しっかり学んでいきたいと思います」 　今リーグでは打率3割8分2厘（34打数13安打）で7盗塁をマーク。チームの打撃部門の2冠に輝いた。「（1軍で）スタメンを目指すためにも、宮崎で1番は打撃でアピールしたかった。でも、きのうも5打数無安打だった。波があるので波を少なくしていきたい」。定位置獲得を目指し、心身ともに鍛えていく。