コーヒー生豆や海上運賃が高騰し円安が追い討ち 厳しい経営環境でキーコーヒーが繰り出す一手
昨年、好評を博したキーコーヒートラックを4月から1台から2台体制に拡充し、全国のスーパー・量販店などを順次訪問して無料試飲イベントを実施している。 「地域に限定したプロモーションを強化する。地域によって商品満足度・推奨度・認知度に差があり、今後さらなる伸び代が見込める地域に注力していく」と語る。 この考えのもと、5月16日には関西エリア限定でキーコーヒートラックと「リキッドコーヒー」を訴求するTVCMを放映開始。 5月18日と19日には梅田ロフト(大阪市北区)前と和歌山県のスーパーの2か所で試飲イベントを実施した。梅田ロフト前では2日間、「リキッドコーヒー」を専用カップで約5000杯配布し、女性や若年層も多く来場。バルーンアーティストHARUさんを招きイベントを盛り上げた。イベント開催スケジュールは「KEY DOORS+」公式サイトで公開している。 今後も「既存のロイヤルユーザーを含めて若年層、ブランドに共感していただけるような訴求を行っていく」と述べる。
なお、キーコーヒーの前期業績は、売上高738億円(16.6%増)、営業利益7億6400万円(212.4%増)、経常利益8億6700万円(148.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億8000万円(4.2%増)。 事業別売上高は、コーヒー関連事業656億9000万円(18.1%増)、飲食関連事業42億3200万円(9.2%増)、その他事業38億7600万円(1.5%増)。コーヒー関連事業の営業利益は2億7500万円増の11億5700万円となった。 今期業績予想は、売上高740億円、営業利益5億円、経常利益7億円、親会社株主に帰属する当期純利益5億円。