深川麻衣 最新主演作でスリラー映画のヒロインに初挑戦!
■オリジナルの方言と火祭りのシーンも
(C)2024映画「嗤う蟲」製作委員会 2025年1月24日(金)に最新主演映画「嗤う蟲」が公開される。この映画は、田舎でのスローライフを夢見て都会から村へと移住してきた夫婦が、その村に存在する「掟」に追い詰められていく姿を描いたスリラー。 田舎での暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川麻衣)は、脱サラした夫・輝道(若葉竜也)とともに麻宮村に移住する。新天地でのスローライフを満喫する二人だったが、圧倒的な力を持つ自治会長の田久保(田口トモロヲ)、過剰なまでにお節介を焼く村民たちに不信感を抱くようになり…。 「城定さんと一緒にできるということがすごくうれしかったです。スリラーというジャンルの映画は初めてだったので、それもとても楽しみにしていたのですが、着眼点として今までありそうでなかった作品だと思いました。 私は静岡の磐田市出身なんですが、本当に緑が溢れていて、海が近くて田んぼが多いんです。『嗤う蟲』の舞台はどっちかというと山寄りなのですが、私は海寄りの田舎育ちなので、田舎は全然嫌いじゃないんですよね。カエルとかも結構平気です。 田舎は住んでいる人同士の結びつき、地区の結びつきが強いと思っていて。東京だと引っ越して挨拶する人も、あえてしない人もいたり、個人として住む感覚があります。 どちらも“良さ”も“悪さ”もあると思っていて。この映画の中ではその怖さを描いています。撮影中は山奥で撮影していたので、自然に囲まれてリフレッシュできました」 ――舞台となった麻宮村は、田舎と言っても一本道で、そこを塞がれたらもう行けない閉塞感に満ちたところでしたね 「自治会長の田久保さんが圧倒的なボスで、この人に迎合していかないといけないことが冒頭から伝わります。誰も逆らえないみたいな存在感があって」 ――SNSよりも早く情報が村中に伝わるというのはすごいですね 「秘密なんて持っていられない。あっという間に噂話が広がってしまうんですよね」 ――田口(トモロヲ)さんがかなり不気味な雰囲気を醸(かも)し出していましたが、撮影中はいかがでした? 「田口さんと奥さん役の杉田かおるさんが並んだときの迫力がすごくて。お芝居でも何か裏側を含んだ笑い方とか、そういうのが面と向き合っていてもすごいゾクゾクしていました。 でも、お二人とも普段はとても優しい方です。田口さんとの後半のシーンでも『大丈夫ですか?』と気にかけてくださりました。 村人の皆さんの『笑顔』が映画の中でも印象的で、『村で何を隠しているんだろう?』とじわじわ明かされていく秘密をぜひ楽しみながら見てほしいです」 ――一番苦労されたシーンは? 「杏奈と輝道が言い争いをするシーンです。今回はワンカットで撮ったシーンが多かったんですが、そのシーンも城定さんが空気感を映すためにワンカットにしようと判断してくださって。 結構声を荒げたり感情を強く出すお芝居で、ちょっとアクションに近いような部分もあったので、できれば1回で成功させたいと、私たちもスタッフさんも緊張感を持って挑んだシーンなので印象に残っていますね」 (C)2024映画「嗤う蟲」製作委員会 ――スクリーンでご覧になっていかがでした? 「撮っているときは、ワンカットで撮ったシーンが多いというのもあって、繋がったらどういう映像になっているのか全く想像がつかなかったんですが、完成した作品を見て、緊張感やじわじわ伝わる緊迫感が、エンタメとしても楽しめる作品になっていると思いました。 最初に見る試写会というのは、どうしても自分の粗(あら)を探してしまうので、純粋な気持ちで映画として見られないことが多いんですが、『嗤う蟲』の時はストーリーを純粋に楽しめました」 ――「ありがっさま」というワードが印象的ですね 「そうですね。麻宮村は架空の村という設定なので、いろんな地域の方言を混ぜて、オリジナルの方言になっているんですが、やっぱり『ありがっさま』って、結構耳に残るワードですよね」 ――劇中の「火祭り」のシーンも実際のお祭りを撮らせてもらおうと思ったら、内容的にダメで、オリジナルでやったそうですね 「そうなんです。でも、エキストラの皆さんにもいっぱい来ていただいて、本当に迫力のあるラストシーンになりました。是非、スクリーンで見てほしいです」 ――2024年は、深川さんにとってどういう年でした? 「今年はドラマや映画以外にも3年ぶりに舞台ができたり、朗読劇も久しぶりにやらせていただいて。すごくいろんなジャンルのお仕事ができた年だったと思います」 ――2025年はどんな年にしたいですか 「どんな年になるんだろう?『嗤う蟲』も自分にとってはすごいサプライズな出来事でした。毎年いい意味で想像をしてない角度からお話が来たりするので、そういう出会いがたくさんあったらいいなという思いはありつつ、いただいたお仕事と一つ一つきちんと向き合って、お仕事もお休みの日も充実の1年になったらいいなと思っています」 新年早々に主演映画の公開を控え、幸先のいいスタートになりそう。さらなる活躍が楽しみ。(津島令子) ヘアメイク:村上綾 スタイリスト:原未来 衣装:ジャケット G.V.G.V.(k3 OFFICE) リング(中指) リング(人差し指) ともにNUUK(k3 OFFICE) ワンピース JANE SMITH (JOHN MASON SMITH JANE SMITH STORE)
テレビ朝日