深川麻衣 最新主演作でスリラー映画のヒロインに初挑戦!
■ドロドロの愛憎劇撮影後、燃え尽き症候群に
2023年、「彼女たちの犯罪」(読売テレビ)に主演。このドラマは、接点のなさそうな3人の女性たち(深川麻衣×前田敦子×石井杏奈)の人生があることで交錯し、やがて手を染めた犯罪が浮き彫りになっていく様を描いたもの。 深川さんは、大学の先輩の智明(毎熊克哉)が既婚者と知らずに交際を始める繭美役。一人の女性(さとうほなみ)の失踪をきっかけに、立場も異なり、全く接点のなさそうな3人の人生が思いもよらぬ方向に進んでいく…という展開。 「原作をまず読んで、すごく面白いと思いました。ドラマでは、現在とはまた違うオリジナルの要素や展開もあり、原作を読んで結末を知っている方でも楽しめるストーリーになっていましたし、推理していくようなミステリー要素もあります。 私が演じた繭美は、本能に忠実なキャリア志向でもっと上に這い上がりたいという野心を持った女性なんですが、自分が演じている分、その繭美の持っている、強さの裏側にある弱い部分も愛おしく思えて、ずっと幸せになってほしいなと思いながら演じていました。 夏の猛暑の中、みんなでドロドロになりながら撮影していましたね。みんなそれぞれがお芝居の中で気持ちをすごくディープなところまで深堀りしないといけなかったので、撮影が終わった後は、みんなで燃え尽き症候群みたいになりました」 ――深川さん演じる繭美はアパレル関係のファッションの広報という、ぴったりな設定でしたね 「ありがとうございます。私も服飾の専門に通っていて、この仕事をしていなかったらアパレル関係に勤めていたかもしれないので、うれしかったです。繭美の一生懸命這い上がろうとする姿勢は、見方によっては気の強さになりますが、私は人間らしくて好きな部分でした」 ――朝ドラの「まんぷく」で振った役の毎熊克哉さん演じる智明と不倫関係に 「毎熊くん演じる智明も、すごくエネルギーを使う重要な役ですよね。ラストシーンは見ていてすばらしかったけど、ご本人はとても大変だったと思います」 ――智明は、既婚者であることを隠して関係を持ちますが、ずっと繭美のことが好きではあったんですよね 「そうだと思います。だからちょっとしたボタンの掛け違いで起こってしまうことですよね。どこか一つのタイミングが違っていたら、こんなことにはならなかったのかなって思います。二人が再会していなければ…ということもありますし、いろんなことを考えさせられる作品でした」 ――いろいろなことが複雑に絡み合っていて面白かったですが、撮影は大変だったでしょうね 「はい。燃え尽きました(笑)。その後、お仕事で会ったときに、みんなもそんなことを言っていました。内容はドロドロしていましたが、現場はすごく和気あいあいとしていて楽しかったです。 結構ダークな世界観でしたけど、みんな笑い合いながらやっていました。でも、みんなメンタルを削りながらやっていたから、撮影が終わった後、ドッと疲れが来たって言っていましたね」 2024年、「アイのない恋人たち」(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演。このドラマは、不器用なアラサー男女7人が織り成す恋愛模様を描いたもの。深川さんは、区役所の戸籍課に勤める近藤奈美役。自身の婚期について不安と焦りを抱いていて婚活に励んでいるが、男性を前にすると自分の話ばかりで相手を退屈させてしまう。 「『アイのない恋人たち』で私が演じた奈美は、本を読んでいたときには自分に自信がない、ちょっと大人しい女の子なのかなと思っていたんです。 でも、顔合わせの日にスタッフの方とお話しして、180度違うとてもパワフルな女性になっていきました。遊川(和彦)さんの脚本がすごく面白くて、私以外の役柄もそうなんですけど、みんなが全く予想していなかったキャラクターにどんどん出来上がっていって。 奈美は、自分に自信がなくて恋愛になかなか積極的に踏み出せないんですが、結婚したい気持ちは人一倍強くて、何事にも素直でまっすぐなんです。箱入り娘のお嬢様だけど、一回決めたら突き進む強さがあって、そのギャップが奈美の好きなところです」