パワハラ疑惑の斎藤元彦・兵庫県知事への証人尋問開始…対応に問題ないとの認識強調
兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、疑惑を調査する県議会の百条委員会は25日午後、斎藤氏への証人尋問を始めた。斎藤氏への証人尋問は8、9月に続き3回目で、今回が最後となる予定。百条委は来年2月中旬をめどに、調査報告書をとりまとめる。 【表】実際どうなのか…斎藤知事を巡り、SNSで拡散している情報
問題を巡っては、前県西播磨県民局長の男性職員(7月に死亡)が3月、一部の報道機関などに、斎藤氏に関する7項目の疑惑を指摘した告発文書を送付。斎藤氏は、文書の内容を把握した直後に告発者捜しを指示した。県は3月27日に男性職員を県民局長から解任。男性職員は4月4日に県の公益通報制度を利用して同内容を通報した。しかし、県は同制度に基づく調査結果を待たず、5月7日に「(文書は)核心的な部分が事実ではない」とし、男性職員を停職3か月の懲戒処分とした。
百条委は、こうした県の内部告発への対応に問題がなかったかも調査している。告発者捜しを指示したことについて、斎藤氏は25日、「誹謗中傷性の高い文章だと判断した」と述べ、対応に問題はないとの認識を改めて強調した。
斎藤氏に先立って証人尋問に臨んだ片山安孝前副知事は、「(告発は)公益通報の対象ではないという認識だった」と述べた。