電車内で寝ていた客のリュックを盗む 国税職員を停職
東京国税局は25日、30代の男性職員2人を国家公務員法違反(信用失墜行為の禁止)などで停職6カ月と3カ月の懲戒処分にした、と発表した。 停職6カ月の国税調査官は今年8月、帰宅途中のJR京浜東北線の電車内で寝ていた乗客のリュックサックを盗んだなどとして、2件の窃盗と1件の窃盗未遂の罪で今月23日に懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受けた。利害関係のない知人らからプロ野球観戦や飲食など計約7万5千円分の接待を受けたり、興味本位で納税者情報を調べたりしていたという。職員は「窃盗を繰り返すうちに窃盗をやらないほうが損ではないかと思うようになった。大変な迷惑をかけてしまった」と話しているといい、23日付で辞職した。 停職3カ月とした神奈川県内の税務署員は2019年1月~今年9月、勤務時間中にスマートフォンを使って競馬サイトで1673回、馬券を購入したほか、職場で管理していた任意の積立金329万円を無断で持ち出して馬券購入に充てたという。 同国税局は「国民の信頼を損ない、誠に申し訳なく深くおわびします」とコメントしている。(花野雄太)
朝日新聞社