「強く振って遠くへ飛ばす」決意で広島カープへ ドラフト1位・佐々木泰(青山学院大学)「同期ライバル・西川史礁(ロッテ1位)がいてくれたおかげ」 先輩・常廣羽也斗の意外な一面も明かす
佐々木泰 選手 「食べる量もそうですね。けっこう食べましたね、2人で。なんかあおり合いながら『もう、そんだけ』みたいな感じで言い合いながら、よく食べていましたね。寮のご飯でもそうですけど、よくいっしょに2人で焼き肉とかも行ったりするので、そこでいっぱい頼んで食べたりはしてました。『小・中・大・メガ』ってあるんですけど、メガはもうお椀にさらに盛っているような、本当に “日本昔話に出てくるようなご飯” が盛り付けされるんですけど、それとまた大ライスを頼んだりぐらいは食べていました」 3年生になった佐々木は、トレーニングの成果でスイングは強くなるも、秋のリーグ戦からマークが厳しくなり、思うような成績が残せない時期が続きました。 一方で、練習パートナーの西川は、3年生からブレイク。4年生の春には侍ジャパンのトップチームにも呼ばれ、一躍全国へその名を轟かせました。 佐々木泰 選手 「もちろん、くやしい気持ちもありましたし、このままではいけないっていう危機感もありましたし、その中で(西川)史礁がいてくれたおかげでここまで食らいついてがんばってこれたというのがあるので、本当にいいライバルというか、仲間を持ったなっていうのを感じます」 グラウンドの中でも外でもいっしょに過ごす親友が、一気にドラフトの目玉選手になる中、その成長曲線を一番近くで見てきた佐々木。 調子が上がらない中でも腐らずに努力を続けた結果、6月の全日本選手権でMVPの活躍。そしてカープからドラフト1位指名の評価をされました。 去年までチームメートだったカープの 常廣羽也斗 からは「野球小僧」とたとえられる、カープにぴったりな、“がむしゃら” で “向上心のかたまり” の佐々木泰。 本職のサードのプライドは持ちながらも、プロ入り後は出場機会を求めて複数ポジションに意欲を見せます。 佐々木泰 選手 「大学に入ってサード1本でっていうふうになって、その中でだんだんセカンドもやったりっていうところで、公式戦でもセカンドを守ったこともあったので、今はサードとセカンドですね。守れるところはどこでも守れるようにっていうのは、出場機会もそうすることで増えてくると思いますし、これから先、外野とかも挑戦していけたらなというふうに思っています。自分としてはもっともっと守備に磨きをかけたいっていう思いが強いので、菊池(涼介)選手であったり、矢野(雅哉)選手であったり、そういう選手に話を聞ける機会が増えるっていうのは本当に自分としても楽しみかなというふうに思います」