ボギー回避の達人も「頑固な性格が…」 シャウフェレがまさかのダブルパー
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(24日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70) 【画像】松山英樹はギャラリーのスマホを背にショット 今季メジャー2勝を飾ったザンダー・シャウフェレを見に来たファンにとって、ダブルパーのスコアは驚きでしかない。前半9番、パー4で記録したのはまさかの「8」。3オーバー70位の出遅れを招いたトラブルの判断ミスを悔やんだ。 左ドッグレッグの同ホールのティショットは左に曲がり、林のエリアに突っ込んだ。ボールがあったのは木の太い根元のそば。2打目からフェアウェイに向けて出そうとアイアンを2回振ったが、いずれも球はほとんど動かなかった。
「最悪でも少しはボールがどこかに飛んでいくと思ったんだ」と同場面での心境を明かす。「自分自身、できるはずだと思ったことが原因。(2打目で)アンプレヤブルにすべきだったが、バカで、打ってしまった。意固地になってまた打って…。やっとそこでアンプレヤブルにしたんだ」と3回目のトライの直前にようやく罰打をつけてドロップ。6打目でグリーンにのせ、2パットで終えた。 後半でスコアが動いたのは13番(パー3)のバーディだけで、挽回の願いはかなわなかった。返す返すも9番が悔やまれる。「(球があったのは)ひどいスポットだった。悪すぎて写真を撮りたいくらいだ」と苦笑いしながら、「間違った自信はときに良い方向に行くけれど、ああいうときはダメだ。次はしっかり良い判断をしたい。過剰な自信と頑固な性格とが組み合わさって試合で良い結果を出すこともあるが、きょうは痛い目にあった」と反省した。
シャウフェレの今季のスクランブリング率(パーオンを逃したホールをパー以下で上がる確率)はPGAツアートップの70.49%を誇る。何度もピンチをしのいできた名手は、「きょうが日曜日だったら腹が立っていた。もう忘れようと思う。まだ3日残っている。上位選手の出来次第では追いつくのは難しいかもしれないが、あすのグリーンは(初日ほど球が)跳ねないだろう。7つ、8つと伸ばせたら…」と残された54ホールに目をやった。(千葉県印西市/桂川洋一)