地域貢献度をトークン化、離島がDAO運営始動:島根・海士町
島根県隠岐諸島の島前地区に位置する海士町(あまちょう)と一般財団法人島前ふるさと魅力化財団は11月18日、Web3技術を活用した分散型自律組織「Amanowa DAO」の運営を開始した。 Amanowa DAOは、海士町オフィシャルアンバサダー(関係人口)と大人の島留学生(滞在人口)をメインメンバーとし、地域活性化への貢献をブロックチェーン上で可視化する。メンバーの活動に応じて独自トークン「AMAコイン」が付与され、貢献度に基づいてDAO内の意思決定への影響力が変動する仕組みを採用している。 システムはWebアプリケーションを通じて提供され、メンバーはクエスト型の貢献活動に参加可能。獲得したAMAコインはレベルアップや特典との交換に利用でき、一定レベルに達したメンバーは基金の用途決定や新規プロジェクトの提案権を持つ。なお、AMAコインは法定通貨への換金機能は実装されない。 海士町は隠岐島前高校の教育改革や「隠岐牛」「岩ガキ春香」「サザエカレー」などの特産品開発を通じた地方創生に取り組んできた実績を持つ。近年は「若者を中心とした新しい人の流れづくり」と「デジタルを活用した場所に捉われない地域への関わり方づくり」を推進している。 実証期間は2024年11月から2025年3月末まで。Amanowa DAOプロジェクトは、経済産業省の令和5年度補正予算「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」の採択案件として、一般社団法人Hiroshima Web3協会と連携して実施される。 |文:栃山直樹|画像:リリースから
CoinDesk Japan 編集部