ホリエモン出資の宇宙ベンチャーが戦略発表(全文4)分かってないことだらけで夢がある
堀江氏「民間の競争原理を使ったほうが開発は加速される」
堀江:はい。ロケットとかそういう輸送システムに関しては民間の競争原理を使ったほうが開発は加速されるし、コストもかなり安くできるということはもう世界中でそういう流れになってきていまして、僕としてはもう一段進めてほしいなと思っているんですけどね。アメリカだと宇宙ロケットを打ち上げている会社で、SpaceXとか、あとRocket Labって会社も今アメリカに本拠地があるんですけど、そちらのほうは実は政府の枠組みの中でロケットの打ち上げ契約を前倒しして、前払いするという仕組みがありまして。 岡田:それは政府からお金が出ているということ? 堀江:そうです。政府がどうせ衛星いろんな、打ち上げるじゃないですか。例えば気象衛星打ち上げるとか、通信衛星打ち上げるとか、そういう打ち上げ契約を前倒しでお金をベンチャー企業に投資するという、そういう枠組みがあって。 岡田:国がベンチャーキャピタルみたいなことをしているわけね。 堀江:ベンチャーキャピタルではないですね。キャピタルはお金返ってこないかもしれないですけど、この場合は必ず衛星打ち上げるんで。国際宇宙ステーションに物資を届ける宇宙船を打ち上げるとか、そういう結果が必ず返ってきますから。それを単に前払いしているというだけなんですけど。 岡田:日本では政府から出ない? 堀江:研究開発予算ということで、わりと出てはいるんですけど、われわれが頑張って、なんて言うんですかね、一生懸命やれるだけの、40億とか、そういう桁ではないんですよ。でもアメリカの場合は、1500億とかそういう予算が付いて。SpaceXなんかもこの1500億の予算があって立ち上がったような部分はあるので。 お金の話ばっかりで恐縮なんですけど、昔は全然、僕のお金だけでも余裕だったんですけど、今は全然余裕じゃないんで。その辺も含めて政府の枠組み、民間企業の枠組み、いろんなところでそういうのができたらいいなと思っているんですけどね。 岡田:でも皆さんユニークな方が支援しようとしてくださっているじゃないですか。これ、面白いよね。同じような業界とかその人だけじゃなくて全然関係ないような世界の人とかね。 堀江:そうですね。今日もいきなり紙飛行機が飛んでいましたからね。 岡田:ねえ。でもびっくりした、あの紙飛行機。すごいよ。いや、もっと、幾つ持ってこられた? さっき。 堀江:今2つでしたね。 岡田:あ、2つね。あれも折り畳んで狭いところに入れて、宇宙で開くとかって考えている。 堀江:そうです、そうです。 岡田:で、あれは必ず地上に降りてくるっていうんだよ。燃えないで。 堀江:はい。すごいですよね。