建物がなかった桃映地域公民館に待望の新施設完成 住民がつながる交流拠点に
福知山市立桃映地域公民館の新しい建物が、旧大正文化センター=京都府福知山市東堀=跡地に完成し、28日に市主催の竣工記念式典が行われた。地元の人たちは、公民館講座や自治会活動、サークル活動ができ、桃映地域包括支援センターなども入る複合施設の完成を喜びあった。10月1日にオープンするが、同日は休館日のため、会議室などは2日から利用できる。 桃映地域公民館は2017年に市内10番目の地域公民館として設立。組織としては誕生したが、ほかの地域公民館のように建物がなく、東堀の市立桃映地域体育館内の事務室を利用し運営してきた。公民館講座は、道路を挟んだ同体育館向かい側にある旧大正文化センターや地域内のほかの施設を利用するなどして開講してきた。 こうしたことから、社会教育施設としての機能充実のため、住民活動や生涯学習などの機能を持つ地域コミュニティーの拠点にと、市が昨年9月から、同センター解体後の跡地で公民館棟の新築工事を進めていた。 新施設は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の2階建てで、延べ床面積は約900平方メートル。公民館、同文化センター、同包括支援センターの各事務室のほか、100人規模の大会議室、自治会活動などで利用できる住民自治ルーム、調理室、フリースペースなどを備える。 ベビールームを設けたほか、エレベーターやバリアフリートイレを設置するなど、多世代が利用しやすい施設となっている。太陽光パネルと蓄電池を備えるなど災害時の停電にも対応している。総工費は約4億5600万円。
桃映地域の庵我、大正小学校区の自治会長、市議会議員ら約70人が出席した記念式典が同体育館であり、桃映中学校吹奏楽部が演奏してオープニングを飾ったあと、大橋一夫市長が「地域住民のつながりを深める拠点となる施設。地域コミュニティーづくりの拠点として愛され、利用していただける施設となるようお力添えを」とあいさつ。新施設前で大橋市長や田渕裕二議長らがテープカットをしたあと、出席者が館内を見学した。 渡邉重則館長は「多くの方に利用していただき、地域住民のみなさんと連携し、新たな利用方法も見いだしていきたい」と話していた。 開館時間は午前8時30分から午後9時まで。火曜日休館。同包括支援センターは、月曜から金曜までの午前8時30分から午後5時15分まで。