先月、初孫が生まれました。孫が可愛くて0歳から毎月「お小遣い」をあげたいのですが、やりすぎですか?
孫の誕生は喜ばしいことでしょう。特に、初孫ともなれば喜びはひとしおです。 孫の誕生や成長の節目に、お金やプレゼントを渡してお祝いをしたいと考える方もいるでしょう。大切なのはどれだけ孫にお金を使うのかではなく、孫の誕生や健やかな成長を祝う気持ちです。しかし、実際に周りのシニアが孫にどれくらいお金を使っているか気になるという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、気になるシニア世代の「孫出費」について調べてみました。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
気になる周りの「孫出費」事情
ソニー生命保険株式会社が全国のシニア(50歳~79歳)の男女1000名に行った「シニアの生活意識調査2023」によると、この1年間で孫のために出費した金額の平均は10万8134円(1ヶ月に換算すると約9011円)でした。 金額別に見ると1位が5万円~10万円未満(27.5%)、2位が3万円~5万円未満(18.0%)、3位が10万円~20万円(14.1%)です。 2022年の平均額が11万9413円(1ヶ月に換算すると約9951円)でしたので、比べると少し減少していることが分かります。これは、昨今の物価上昇における節約意識が孫出費にも影響しているのかもしれません。 次に「孫出費」のお金の使い道を見ていきます。 1位:おこづかい・お年玉・お祝い金(66.2%) 2位:一緒に外食(49.7%) 3位:衣類などファッション用品(33.4%) 4位:おもちゃ・ゲーム(32.8%) 5位:本・絵本(23.9%) 6位以降は一緒に旅行・レジャー、七五三・成人などのお祝い金、ランドセル・机・文房具などの学用品などが続きます。一緒に外食に行ったり買い物に行ったりするほかに、お年玉・七五三・成人のお祝いなどのイベントごとで孫に関する出費をするシニアが多いようです。
孫に毎月お小遣いをあげるのは渡しすぎなのか?
最初に見たように孫のための出費の平均は年間で10万8134円、ひと月に換算すると約9011円です。 総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯と65歳以上の単身無職世帯ではともに、消費支出と非消費支出を合わせた支出の合計がひと月の実収入を上回っている状況です。 実収入の内訳は公的年金などの社会保障給付がほとんどであることから、老後は年金だけでは生活が厳しいことも考えられます。 また、あまりにも頻繁にお小遣いを渡すと、子ども夫婦も何かお返しをしなければと、かえって気を使わせてしまうこともあるため、自分たちの経済状況や子ども夫婦との関係を壊さない程度に、適切な金額を渡すと喜ばれるかもしれません。
シニア世代が孫に使うお金の平均額は年間で10万8134円
シニア世代が孫に使うお金の平均額は1年間で10万8134円でした。 特に初孫はかわいいあまりにお祝いやお小遣いをたくさんあげたくなるかもしれませんが、大切なのはあくまで孫の健やかな成長を祝う気持ちです。孫の成長を楽しみながら、節目のイベントやお小遣いでは適切な金額を渡すと喜ばれるでしょう。 出典 ソニー生命保険株式会社 シニアの生活意識調査2023 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023(令和5年)平均結果の概要(18ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部