断水で「避難所のトイレ」が使えない…『100均アイテムや新聞紙など活用!』災害用トイレの作り方とは?国際災害レスキューナースが解説 能登半島地震
快適に眠れる『ゴールデンエッグバランス』
(大吉アナウンサー)「次のテーマは睡眠です。避難所で快適に眠るにはどうすればいいのか。辻さんによりますと、『ゴールデンエッグバランス』と呼ばれる人が快適に眠れるバランスがあるんですね?」 (辻直美さん)「真っ平らになるよりも、頭側を30°足側を45°上げるこの角度の方がお腹の緊張がとれて、腰の負担が少ないというふうに言われています。皆さん不安だと横になって丸くなって寝ているんですね。そのときの角度って実はこの形を自然にとっています。ただ、横になっていると片方の面が痛くなるので、座布団やカバンなどあるものを使って立体的にこの角度をとります」 (大吉アナウンサー)「体の位置など眠るときのポイントは何かありますか?」 (辻直美さん)「角度をつけたときに、お尻をかなり下の方にくっつけていただくことがポイントなんですね。角度をつけると腰とかお尻を真ん中にしがちですが、腰から太ももの裏、膝の後ろ、そしてふくらはぎが密着していることが大事です」 (大吉アナウンサー)「辻さんにいろいろお聞きしましたが、これだけは伝えたいというのが『災害は厳しい。でも、防災は面白い』ということなんですね」 (辻直美さん)「皆さん災害を想定したときに、防災を何かネガティブに捉えている方が非常に多い気がします。しかし、字のごとく災害を防ぐので、生活の質が上がりますし、ハッピーなことだと私は思っています。防災を極めていくと日常生活の質が上がっていきますので、ぜひこれはイベントごととしてしていただきたいなと思います。一度ペットシーツを買ってきてお水含をませたりして、楽しんでいただければ、自分のテクニックとして入っていくと思います」 (大吉アナウンサー)「一度リハーサルしてみるのは大切ですね。そして防災の“万能選手”として辻さんが挙げていらっしゃるのが『PPG(ペットボトル・ペットシーツ・ゴミ袋)』です。ペットシーツとゴミ袋はわかりましたが、ペットボトルはどんな役に立つんですか?」 (辻直美さん)「先ほどもちょっと出てきましたが、ペットボトルはそのままもちろんお水も飲みますけれども、災害が起きるとブラックアウトといって真っ暗になります。そのときに懐中電灯をつけると、実はね、一方向しか灯りがつかないので部屋があまり広く明るくならないんです。水が入ったペットボトルを懐中電灯に置くだけで、ほわっと明かりが広がってとても明るくなります。水は入っています。子どもたちはなぜかペットボトルを逆向きにして置くことが多いんですね。そうするとキャップの色が映って、プラネタリウムみたいなことして遊ぶ子もいます」 (大吉アナウンサー)「ペットボトルは手洗いにも使えるし、光を乱反射させることもできる。こういうことも知っておくとよいですね」 (2022年3月14日放送より記事を作成)