『光る君へ』視聴者の考察続く『望月の歌』。道長が詠んだ「このよ」は<この世><この夜>どちらだった?公式ガイドに記されていたのは…
◆視聴者の反応 あまりに有名な「望月の歌」。教科書では「道長がこの世は自分の世、と詠んだ傲慢な歌」だと学んだ人も多いと思いますが、ドラマ内でのあまりにロマンティックな演出に、視聴者間ではさまざまな考察が。 ネットでは「傲慢の極みの歌をまひろへのラブソングとして組み直すとは…凄すぎだよ」「<この夜>が<思い出のあの夜>のことだと、まひろには伝わっているだろうという道長の目。<この世>と書き残したのは実資ですものね」「まひろの目にだけ<光る君>に見えている。本心から喜んでるのは頼通ら数人で、権力者の孤独を表した寂しい<望月>」といった声が見られていました。 一方、ドラマの公式ガイドである『光る君へ 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド) 』(NHK出版)の「あらすじ」には解説が記されていました。
◆ドラマ・ガイドの解説 それによると「『このよ』は『この夜』を指し、『もちづき』は三人の后を表している」とのこと。 ですので、「まひろへのラブソング説」がより公式に近しいのかもしれませんが、それも含めて解釈は、ドラマを見た視聴者それぞれに委ねられる、と言えそうです。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。 彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本は大石静さんが担当しています。
「婦人公論.jp」編集部
【関連記事】
- 『光る君へ』次回予告。「これで終わりでございます」剃髪する道長に「藤式部がいなくなったからですの?」と問う倫子。「もう会えぬのか」との道長の声を振り切るようにまひろは砂浜を駆け…
- 次回の『光る君へ』あらすじ。娘・賢子を彰子に仕えさせ、旅に出ようとするまひろ。しかし道長の反対にあい、ついにあの秘密を…<ネタバレあり>
- 本郷和人「望月の歌」を詠む道長の目に月は見えていなかった?原因は『光る君へ』で毎回描かれる<あのシーン>に…平安時代ならではの病について
- 『光る君へ』6年前の夜の会話を皆の前で披露した道長。まひろが目をきょろきょろさせるのも当然、その夜は…視聴者「当の娘の前で(笑)」「そりゃそうなる」「いとと乙丸の切ない顔よ」
- 『光る君へ』まひろがコッソリ<偏つぎ遊び>に道長へのメッセージを込めていた?気づいた視聴者「あの夜のこと!?」「にくい演出」「鈍感道長」