「ヘッドは好きなんだよな…」“丸ごと買い替え”と“シャフトだけ交換”どっち!? 出費は大して変わらないって本当?
ヘッドが気に入っていれば「シャフトだけ交換」もアリ
クラブヘッドは気に入っているけど、シャフトがしっくりこない……。そんな時、丸ごと「買い替える」という選択と、「シャフトだけ交換する」という選択がありますが、どちらが良いのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は以下のように話します。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
「ヘッドも含めて全体が気に入らないようであれば、クラブを丸ごと買い替えるのもアリですですが、ヘッドは気に入っているけれど、シャフトに関してはなかなかしっくりこないと感じているのであれば、ヘッドを残し、シャフトだけ交換するというのもアリでしょう」 「ちなみに出費の面で考えると、例えばドライバーの場合、新品の購入価格は10万円前後、シャフトだけ替えるなら4万円前後プラス工賃として数千円かかるのが相場です。一見するとシャフトだけ交換したほうが安上がりなように見えますが、クラブを丸々買い替える際に用品店で下取りに出せば、モデルや状態によっては3万円前後で買い取ってもらえることも珍しくありません。そのため、仮にクラブごと新しくするという選択肢を選んでも、シャフトのみの交換と出費の差はさほどないと思います」 また、関氏は「シャフトが具体的にどの程度合っているかは、素人ではなかなか分かりにくいです。そのため、どのシャフトを買ったら良いのかは自分だけで判断せず、フィッターと相談して決めた方がベター」といいます。 「その人にとって最高のクラブにするには、シャフトの硬さ・重さ・長さ、ほかにもヘッドの重さ・ロフト角・ライ角などのあらゆる要素が、ゴルファーそれぞれの特性にできる限りマッチしていることが重要となってきます」 「『ヘッドとシャフトの相性も大事なの?』という質問は多いですが、それよりも『ヘッドの重心の位置と使う人のスイングタイプのマッチング』を第一に考え、次に『シャフトをどのくらいの長さにするのか』を考慮することが必要です」 「それで、もしシャフトが長すぎるようであれば、職人がスイングを見たうえで適切な長さにカットしますが、職人によって長さの判断の仕方は異なるので、まずはヘッドの重心位置とスイングの特性を明らかにするべきなのです。そして、シャフトの重さや硬さ、ヘッドとの相性は、むしろその後に考えるポイントだと思います」 シャフトだけの交換は少しハードルが高そうに感じるかもしれませんが、クラブフィッターに相談して正しく行えば、さらにマッチしたクラブにすることができるのは事実だといえるでしょう。
ピーコックブルー