「ナイスキック」に「ナイストライ」…ミスなのに褒めるのは失礼!? ゴルフでポジティブな言い回しに変えるメリットとは?
組の雰囲気の良さはスコアに影響を与える
ゴルフでは、狙ったとおりのショットが打てなかったり結果が伴わなかったとしても「ナイスキック」や「ナイストライ」と、同伴者を褒める言葉をかける場面をよく見かけます。 【動画】全米女子オープン出場選手が喫煙しながらファンへサイン! SNSで拡散された実際の映像 とくにナイスキックと声かける場合は、狙っていたゴルファーなら賞賛に値しますが、ただ運良くキックしてフェアウェイに転がっだけなのであれば、「ミスショットをバカにしているのか?」と憤る人もいるかもしれません。
ゴルフにはさまざまなかけ声があり、同伴者同士で褒め合うことが多いような気がしますが、なぜなのでしょうか。ハリーゴルフスクールを経営するレッスンプロのハリー石川氏は、以下のように話します。 「ゴルフは人と戦うというよりもスコアや自分と戦う競技なので、基本的には褒め合ったほうがうまくいきやすいです。同伴者と競っていると、どうしても『ミスをしろ』と思ってしまいがちですが、そういった負の感情は自分自身のプレーにも影響してきます」 「そのため、たとえミスショットが出てしまったとしても、同伴者同士でポジティブな声かけを常に行うことで自身のプレーにもプラスの影響を与えてくれます。組の雰囲気が良いことでネガティブな思考にならなければ、次打のリカバリーショットはうまくいきやすくなるはずです」 「意外に思うかもしれませんが、1打に大金がかかるプロゴルファーであっても、相手にカップインされたら負ける場面で『入れ!』とジェスチャーしたり、カップインしたことに対して称賛を送る人は多いです。彼らはメンタルコーチを雇って常に相手を称賛する気持ちを維持できるように鍛えているので、仲間内で楽しくラウンドする際は少し意識してみるとよりゴルフをより楽しめるかもしれません」 ゴルフは1組2~4人でプレーするので、個人プレーではなくチームプレーと表現することもできます。バンカーや林にボールを入れてしまった際は気落ちするものですが、うまく脱出できたときは皆で「ナイスアウト」と励ましてあげると良いでしょう。