『じつは運転が苦手』という人ほどフォルクスワーゲンに乗った方がいいその理由
理由その2:急ブレーキを踏んでも車体全体が沈み込むから。極度に前のめりになることなく、まるでワンコがテンション高く遊びに誘ってくるように4つのタイヤに均等に力が加わるかのように姿勢制御され乱れません。危険を感じたらよほどの上級者でない限りドライバーはまず最初にブレーキ踏を踏みます。そして、次のアクションがハンドル操作。その時の車体安定性がVWは抜群だと思います。
理由その3:とはいえ、障害を避けようと反射的にハンドル操作が先になる場合もあります。第一印象は緩慢な気もしてしまうTクロスですが、いざ速めのハンドル操作をしてもクルマがしっかり反応してくれます。一瞬でも「無重力か?」と思ってしまうような不感帯、つまり一瞬でもクルマの状態を感じられないある種の“間”がありません。不安がないと「心の余裕=安全性向上」という構図です。
最後にモデル構成と価格です。エントリーモデルの「TSI Activ」が329万9000円、1ランク装備のいい「TSI Style」が359万9000円、最上級が今回試乗した「TSI R-Line」で389万5000円です。夏でも体は冷えていることが多いので、女性の方はとくにシートヒーターが標準装備のスタイル以上を選びましょう。エアコンは冷房でシートヒーターONなんて矛盾していると思いますよね? ところが意外と心地よく快適なのでお試しください。
Tクロスのボディサイズは全長4140(4135)×全幅1760(1785)×全高1580mm。( )内はRラインの数値です。全幅1800㎜以下のシティ派SUVって意外とないかもしれません。あとは装備とお好みで。いまなら予約特典もあるので詳細は販売店でお尋ねください。それではよきカーライフをお過ごしください。ではまた! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一