今F1界で話題の2人、エイドリアン・ニューイとクリスチャン・ホーナーがグッドウッド・リバイバル・ミーティングに参戦!!
EタイプもGT40も、一切手抜きなしの本気走り!
クルマも会場も、1966年以前に統一された世界の中で行われる“究極のヒストリックカー・レース”に、今F1界で話題の2人がエントラントとして参加していた。モータージャーナリストの藤原よしおがリポートする。 【写真9枚】こんなクルマもあんなクルマも、名車たちが本気モードで走るから面白いグッドウッド・リバイバル・ミーティング ◆F1界で最も注目を集めている2人 エイドリアン・ニューイとクリスチャン・ホーナーといえば、今年のF1界で最も注目を集めている2人だが、今回はアストンマーティンF1への移籍の話でも、レッドブルF1の今後の話でもない。レーサー、そしてエンスージァストとしての2人の話である。 さる9月6~8日にかけて、今年も世界最高峰のヒストリック2&4レースであるグッドウッド・リバイバル・ミーティングが開催された。全エントラントへのサステナブル・フューエルの使用義務付け、ジョン・サーティースのトリビュート、デューン・バギーの代表格であるメイヤーズ・マンクスのリユニオン、かつてないほどの大雨など、様々な話題にあふれていた今回のグッドウッドで、他に注目を集めていたのが、ニューイとホーナーの参戦だった。 実はF1デザイナーとして有名なニューイはヒストリックカーのコレクターだけでなく、自らステアリングを握るレーサーとしても知られており、今年のモナコ・ヒストリックGPではロータス49Bをドライブして4位入賞を果たした腕前の持ち主である。 一方のホーナーも90年代にトムスGBからイギリスF3に、その後は自チームから国際F3000に出場した経験をもつ元レーサーで、グッドウッド・リバイバルの常連エントラントの1人でもある。 長年在籍したレッドブルF1を離れ“ガーデニング休暇中”だったニューイは愛機フォードGT40でウィットスン・トロフィーに、そして息子で日本のスーパーフォーミュラにも参戦した経験をもつハリソンとともに、ジャガーE-タイプ・ライトウェイトでRAC TTセレブレーションにエントリー。RAC TTでは並いるレジェンドを相手に自身の手でポールポジションを獲得。決勝でもGT40で7位、E-タイプで9位となかなかの好成績を残している。 対するホーナーはオースティン・ミニ・クーパーSでSt.メアリーズ・トロフィーに参戦。決勝はブービーの25位という結果に終わったが、子供達のペダルカー・レース、セットリントン・カップでは息子のモンティーを懸命に応援するなど、グランプリウィークの合間に束の間の休息を楽しんでいたようだ。 文=藤原よしお 写真=藤原功三 (ENGINE2024年12月号)
ENGINE編集部