大阪でも広島でもない…愛知県西尾市のソウルフード 創業70年の『高知屋』のお好み焼き 作るのは73歳女性
曽根さん: 「今、仕事をやっていて楽しいもんね。昔から来てくれるお客さんの顔見たりとか、いろんな話しとればね」
■働き詰めだった人生…いまは自分の時間を楽しみながら「これからも」
午後3時、曽根さんは店の外へ。この春から店に出るのは午前中だけにしています。
お店は約70年前、曽根さんの義理の父が創業しました。曽根さんの夫が2代目を継ぐとともに、40年もの間、曽根さんはひたすらお好み焼きを焼き続けました。
曽根さん: 「そりゃ大変だったよ。今と問題にならんくらい忙しくって。30代とか40代は全く記憶がない」
4年前に夫が亡くなり、息子の太一朗さんが3代目を継いだことで、経営は任せることにしたといいます。
この日は、近所をお散歩します。 曽根さん: 「(西尾市に来て)47年になるけど、西尾ってあまり知らないんだよね。今年初めて(観光名所の)みどり川の桜を見た」
曽根さんは愛知県安城市の生まれで、西尾市には40年以上住んでいますが、働き詰めだったため、西尾の土地勘がないといいます。 今はそれをコツコツと埋める楽しい毎日を送ります。 曽根さんの息子で3代目の太一朗さん: 「よう頑張ってやってきてくれたなっていうのは思っていますね。やっぱりこの味が好きだって言ってくれるお客さんがいるので末永くやっていきたいと思っています」
70年続く西尾のソウルフードを守る、73歳の曽根さん。息子夫婦に支えられながら常連客との楽しい時間を過ごし、さらに自分のための時間を使える今が、一番幸せだといいます。
曽根さん: 「夢のような話だなと思ってね。ホント感謝しています。できる限り手伝ってあげたいなっと思う。辞めるなんて事は考えたこともないね。どうしてだろうね、もうやるもんだと思っているし、結構お客さんも楽しみにしてくれている人が多いもんね」 2024年5月30日放送