大阪でも広島でもない…愛知県西尾市のソウルフード 創業70年の『高知屋』のお好み焼き 作るのは73歳女性
キャベツと生地は予め混ぜておき、ほかの具材も揃えて準備完了です。
■「やみつき」「勝てる店ない」客絶賛のお好み焼き
午前11時に開店すると早速、常連客がやって来ました。鉄板にキャベツが入った生地を流して、いきなりかつお節を振りかけます。
さらに紅ショウガも加えて、イカの切り身もたっぷりと乗せると、肉は牛肉と豚肉を混ぜ、一般的なスライスではなく、肉汁が出やすいひき肉を使います。
鰹節や紅ショウガも早く入れることで、生地にうまみを次々と足していくのが高知屋流です。 卵を割って落としたら周りを寄せて、高さを出していきます。
曽根さん: 「(生地は)ゆるめの方が柔らかく仕上がるもんね」 ここからはひたすらじっくり焼きます。 Qずいぶんじっくり焼くんですね 曽根さん: 「じっくりってそう20分くらい」
Qお好み焼き1枚で 曽根さん: 「20分くらいだね」 この店で使っている鉄板は、一般的な店より温度を低めにしていて、じっくり長く火を通すことで、キャベツの甘みや肉のうまみがより引き出されるといいます。
焼き始めから約20分経つと、ヘラで切れ目を入れ、鉄板に乗せて完成。曽根さんが焼き上げた、熟練のお好み焼きです。見た目からも確かにふわふわ感が漂っています。
ソースはお客さんの好みで塗って、食べます。 男性客: 「もう、勝てる店がないくらいのおいしさ。うるさいよオレ、ここのお好み焼き(を語らせると)」 その後、お客さんが続々と来店し、鉄板の上も慌ただしくなると、息子の太一朗さんと妻の佳奈さんも加わって、お店を切り盛りします。
男性客: 「(通って)50年になるな。何回でも食べたいくらい。1回来るとやみつきになっちゃうのよ」
女性客: 「これを食べちゃうとやみつきになっちゃうのかな、たぶん」
高知屋では、お好み焼きと焼きそばが半々に乗っている「ハーフセット」も人気です。
女性客: 「欲張りなもんで、たくさん食べられる」 一緒にいた女性客: 「両方とも食べたいな、でも結構量多いですもんね。おいしいですよ」 曽根さんは、馴染みのお客さんから観光客まで応対し、年齢を感じさせない働きぶりでお店を回していきます。