加部究のフットボール見聞録「浦和の波は必然だ」
ターンオーバー策を採ったからこそ
ACLで快進撃を続ける浦和も、リーグ戦では下位に低迷。過酷なスケジュールと気候状況が“乱調”の一因と言えるだろうか。(C)SOCCER DIGEST
浦和のパフォーマンスの落差が話題になっている。ACLで決勝進出目前のチームが、国内リーグで降格の危機に直面し、天皇杯ではアマチュアのHonda FCに敗れたのだから、素朴な疑問とも言える。 ACL準決勝の第1戦を2-0で制した浦和の大槻毅監督は、そんな疑問に対して「(逆に)教えてください」と第一声を漏らした。 「ACLの舞台の大きさを選手たちが知り、もの凄いモチベーションになっている。でも他の試合が低いとはまったく思っていないし、そこは選手たちとも話してチャレンジしているところです」 もっとも準々決勝と準決勝で浦和と対戦した上海上港、広州恒大の中国勢も、どうやら同様の問題に直面した様子で、地元記者からパフォーマンスの低下について問われていた。広州恒大は最近6戦未勝利で、ファビオ・カンナバーロ監督には「何人かの選手には失望しているのではないか」と質問が飛んだ。
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