阪神・湯浅京己が独占激白!「やっと野球をやっているという感じ」完全復活へ手応えアリ
阪神・湯浅京己投手(24)が23日、鳴尾浜で練習後に取材に応じ、復活にかける思いを激白した。3月の体調不良から投球時の感覚を見失ったが、心身ともにようやく軌道に乗り出したという。2022年に最優秀中継ぎ投手に輝いた右腕が再び躍動する瞬間は確実に近づいている。 【写真】私服姿の湯浅京己 自信をもって、前を向ける。手応えはある。湯浅はキャッチボールやダッシュなどを終えると、完全復活へ、ギアを上げていることを明かした。 「6月に入って完全に力が入るようになった。やっと『野球をやっている』という感じです」 22日のウエスタン・オリックス戦(高槻荻谷)で失点するまで、5月26日の登板から9戦連続無失点。直球は速さと球威が戻った。「変に抜ける感じがなくなった」。打者を制圧し観客を魅了する真っすぐに近づいた。 2022年は59試合に登板し、防御率1・09。45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手を獲得した。今季は米国でトレーニングを行い、春季キャンプでも投球フォームの調整に取り組んだが、3月上旬に体調を崩し、練習ができなくなった。 「フォームがわからなくなって、右足の感覚がなくなって…」 地面を蹴って全身に力を伝える右足が投球動作の中で機能しない。「今までは足裏で押して、股関節にはまって投げにいく感じ。それが一切、押す感覚もないし、はまる感覚もない。ただ立って投げている感じ」。グラウンドを離れたことで失ったものは大きかった。 再起のために自主トレでも取り組んだ基礎トレーニングからやり直した。状態が悪い中でも登板機会をもらい、投げながら修正。「投げさせてもらったのは、すごくありがたかった」。投球映像を見返す中で、福原2軍投手コーチからは「一昨年はもっと左足を(打者に)向けて投げるイメージがあった」と助言をもらい「右足の感覚も良くなった」と感謝した。 昨季は日本シリーズで電撃復帰し、〝湯浅の1球〟から日本一に貢献。不調から立ち直り、1軍を見据えるところまで気持ちを持ってきている。 「結果を出し続けて、呼ばれるくらいの状態にしないといけない。6月に入ってやっとそういう気持ちになってきた感じです」
トンネルを抜けた先に1軍のマウンドが待っている。復活ロードは最終章にさしかかっている。(邨田直人)