なでしこの基盤を成すのは世界屈指の育成。U-20代表を率いて的確に若い優秀な選手たちをフル代表に送り込んできた池田監督以上の適任者はいるのか【コラム】
パリ五輪で日本のメダルは45個。そのなかでベスト8では…
8月21日付けで、なでしこジャパンの指揮官を退任した池田監督。パリ五輪でメダルを獲得できなかったが、残した功績は大きい。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)
五輪は4年に一度の競技対抗品評会の趣もある。各国がメダル数などを競うのと同時に、国内に向けては競技の魅力をアピールする格好の舞台となる。とりわけ団体球技は、ブーム到来なら選手のみならずファンも急増を見込めるので切実だ。女子では、3年前の東京大会でバスケットが銀メダルを獲得し馬瓜エブリンや髙田真希らの露出が継続。バレーも木村沙織、迫田さおり、狩野舞子など12年前のロンドン大会の銅メダリストたちが映像媒体を賑わせている。 今回のパリ大会で「なでしこジャパン」のベスト8は、女子日本代表の団体球技種目では最高成績だった。だが全32競技が開催され、日本が45個のメダルを獲得したことを思えば、ベスト8では国民の記憶にとどまるのは難しい。ましてサッカー少女の数が、バスケットやバレーの足もとにも及ばない状況を踏まえれば「ベスト4へ進んで、さらに注目を集め、女子サッカーの繁栄に繋げる大きな使命が
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