【阪神】ドラ1伊原陵人、佐々木恭介氏から厳しい言葉とエールに刺激「自分を信じてやりたい」
阪神ドラフト1位のNTT西日本・伊原陵人(たかと)投手(24)が、自身初の日本一をプロでの大目標に掲げた。大阪市内で母校大商大野球部主催のプロ入り激励会に参加。智弁学園時代も含め、大学、社会人でも頂点はつかめなかった。「日本一になりたい」と力を込めた。大学時代はドラフトで指名漏れを経験。「切り替えてプロに行けたのは、よかった。卒業して、ここまでしてくれる大学はないので感謝したい」と母校への恩返しを誓った。 臨時コーチを務める元近鉄監督の佐々木恭介氏(74)からは、愛情たっぷりの祝辞が贈られた。ドラフト当日は、大学で指名の瞬間を見守っていたという。 佐々木氏 渡部(西武2位)、伊原、岡田(ソフトバンク育成9位)の順やと思ったら、伊原が先に阪神1位でびっくりした。もう4、5回新聞の1面になってるけど、今だけやで(笑い)。制球の精度や球のキレはセ・リーグ向きやな。 ドラフト1位の先輩かつ、元プロの指揮官らしい厳しい言葉とエール。伊原も背筋を伸ばした。「経験されている方なので、言っていることは間違いないです。あとは大学4年間できた自分を信じてやりたい」。 今年の1字を問われ「挑」と振り返った。思い切ってフォームを変え、170センチながら角度のある球でチームをけん引した。「チームを引っ張りたいとか、そういうことにもどんどん挑戦した年でした」。 プロ1年目の来季は、もっと大きな挑戦が待ち構える。「ずっと挑戦ですよ。来年1軍に行けるように、一生懸命頑張りたい」。阪神で背負う18番は、大商大時代もつけた思い入れの深い番号。初心を忘れず、歓喜に貢献する。【中島麗】