オバマ大統領が涙の演説 規制へ立ちはだかる「銃社会アメリカ」の壁
銃規制の効果には米国民の間でも賛否割れる
銃規制に関する本の著者でもあるニューヨーク大学ロースクールのジェームズ・ジェイコブズ教授は、「個人間取引による銃の売買はそれぞれが少額の取引であっても、国内の至る所に無数に存在する」と指摘します。また、「個人間取引で売買される銃の中には盗品も含まれています。実はアメリカでは、毎年平均で50万丁近い銃が盗まれています。これはもっと真剣に考慮すべき数字のはずです」と、盗品の管理についても警鐘を鳴らします。 オバマ大統領は7日、バージニア州の大学で行われたCNN主催の対話集会に登場。その様子は全米に中継されました。同じ頃に行われた世論調査では、67パーセントの回答者がオバマ政権による銃規制強化を支持したものの、銃規制の強化が銃による犠牲者を減らすと答えた回答者は僅か4割でした。アメリカ国民の間でも銃規制の効果に対して賛否両論が続いています。 (ジャーナリスト・仲野博文)