本格アドベンチャー、ヤマハ『テネレ700』最新モデルが登場! シート高が低いモデルも
ヤマハ発動機は欧州で、新型『テネレ700』と『テネレ700ラリー』を発表した。1990年代に世界一過酷なラリーと言われるパリ・ダカール・ラリーを制覇したモデルを起源に持つ本格アドベンチャーバイクの最新モデルだ。軽量で取り回しのしやすさが特徴のテネレだが、新型ではシート高が低くトラベルサスペンションが短いモデルも登場。間口を広げると同時に、ラリーではオフロード愛好家向けに「真のパワーアップ」を遂げたという。 【画像全50枚】
◆人間工学、重量バランスに基づいた新デザイン
新型テネレ700はデザインが大きく進化。直立したフロントエンドやリヤに向かうに従って絞られたシルエットは、従来からのテネレらしさを踏襲しつつ、人間工学に基づきオンロード/オフロードでの走りにさらなる効率と魅力的な乗り心地を実現するべくデザインされた。
燃料タンクはより前方に移動し、クラシックなテネレのデザイン言語を維持しながら、サイズと最適な人間工学のバランスをとるよう細心の注意が払われた。16リットルのタンクの上部はより低くなっており、バランスの取れた重量配分と、ハンドリング性能の向上に寄与している。シートは荷重移動を容易にできる形状とし、着席時と立ち位置の両方で空気の流れを最適化することに重点を置いた。ラリーにインスパイアされたというワンピースシートとなったのも新しい。
新しいヘッドランプデザインは、ヤマハの現代的なラリーレーサーのスタイルで、アルミニウム構造に積み重ねられた4つの個別のLEDライトユニットが特徴。「Y」字型のマウントが個性を表現している。ワンピースのウインドスクリーンとボディパネルは新形状となり、よりシームレスに統合。ラリー走行に求められる軽量さと頑丈さを両立した。
カラーはテネレの性能を強調すべく開発された2色としており、標準モデルでは、マシンの頑丈さを強調する「フローズンチタニウム」、または1996年以来「YZモトクロッサー」や「WRエンデューロバイク」を飾ってきたヤマハの「クラシックアイコンブルー」のいずれかを選択できる。