リバティー制度「全軍種に新たに強化」と評価 中谷防衛相 在日米軍司令官とは話題にせず
【東京】米軍基地外での兵士の行動などを規制する「リバティー制度」の見直しを巡り、中谷元・防衛相は4日の閣議後会見で見解を問われ「再発防止に向けて取り組む米側の姿勢が反映された」と評価した。海兵隊員の基地外飲酒の時間帯については従来と同じだが「今回は全軍種の軍人に対する措置ということで、新たに強化された」と強調した。 【写真】「平成の琉球処分」とも 石破氏と沖縄
在日米軍は1日付で見直した新たな規制で、午前1時から5時の間、基地の外での飲酒や酒類を提供する飲食店への入店を禁止している。だが、海兵隊は2023年末に示した独自規制で同様の措置を取っていた。それでも飲酒運転容疑による隊員の逮捕、性的暴行事件が発生している。沖縄県内の軍人は6割が海兵隊員とされる。 中谷防衛相は3日、在日米軍のラップ司令官と面談したが「(司令官の)離任あいさつで、時間も限られていた」としてリバティー制度については話題になっていないと明かした。 一方、「部隊運用や訓練における安全管理の徹底、地元への配慮、防衛省との緊密な調整の重要性について次期在日米軍司令官にも伝達するようお願いした」と語った。 中谷防衛相は、性犯罪防止に向けた隊員教育など、指揮官の監督責任についても強化されたと強調。内容について「交通事故防止や飲酒運転の撲滅、銃規制を含む法令順守、沖縄の歴史・文化の尊重などについても教育していると聞いている」と説明した。(明真南斗)
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