「もう先も長くないだろうから」47歳ベテランレーサーが意地の1着 S級返り咲きへ「一戦一戦頑張るだけ」/松戸競輪
松戸競輪場のミッドナイト「第9回東京電設工業杯(F2)」は2日、2日目を迎えた。3RのA級選抜に出場した台和紀(47歳・埼玉=83期)に話を聞いた。 前期S級の台和紀だが、今シリーズは「かなり久しぶり」という予選スタート。その初日は、目標の新井僚太郎が仕掛けを逃し、台は直線踏み込むも4着が精いっぱいでまさかの予選敗退となってしまった。「いやー、厳しいね」と何度もこぼしたように、点数アップを図る身としては勝ち上がりを逃したのは痛恨だった。 「2月の大垣(77欠)で点数を落としたのが響きましたね。弱すぎた自分が悪いんですが(苦笑)」 再度新井に任せたこの日も、新井が叩かれる苦しい展開に。それでも直線で鋭脚を繰り出して白星奪取と格上の意地を見せた。 「なんとか、って感じですね。もう先も長くないだろうから(後悔しないように)とにかく一戦一戦頑張るだけです(笑)」 今期も残り3か月。S級返り咲きへ、これからも一戦も無駄にせず点数アップを目指していく。(netkeirin特派員)