オーギュストロダン 引退お披露目式で日本のファンに見送られてターフに別れ ムーア「私がまたがった最強馬」
[GⅠジャパンカップ=2024年11月24日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル] 〝ディープインパクト産駒最後の大物〟オーギュストロダン(牡4・Aオブライエン)の引退お披露目式が24日、最終レース終了後の東京競馬場で行われた。 日没が過ぎた暗闇の中、約1万5000人の観衆がその姿を最後に一目焼き付けようと競馬場に残った。ターフビジョンに今までの軌跡を振り返る映像が流れる中、レースの疲れを感じさせない堂々とした姿で芝コースへと姿を現した。 拠点とするアイルランドを筆頭に、英国、ドバイ、米国、そして日本…世界を股にかけて走り続けた同馬との日々について「素晴らしい3年間だったと思います」とオブライエン調教師。「本当にこの馬は能力が高く、いい動きをしますが、それを能力として発揮させるためにはいろんな人たちの協力が必要でした。もちろん馬主、厩舎、手綱をとったライアン・ムーア騎手がいろんな競馬場で素晴らしい仕事をしてくれたからこそ、今日があるんだと思います。ラストランを日本で走るということは夢でした。そういう機会を与えてくださった皆様方に改めて心から感謝を申し上げたいです。また、日本のファンの皆様にも感謝申し上げたいと思います」と頭を下げた。 一方、主戦を務めたムーアは「初めてまたがった日にはダービーを勝つと確信していました。最初からモノが違って素晴らしい動きを見せていました。すごくディープインパクト産駒らしいなと思いました」とファーストインプレッションを回顧。続けて「その通りダービーを勝つことができましたし、たくさん大きなレースを勝つことができました。改めて、私はたくさん名馬に乗ってきましたが、私がまたがった最強馬はオーギュストロダンです」と断言。来年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りする相棒へ最大級の賛辞を贈った。
東スポ競馬編集部